このレビューでの文を読んでもらっても分かりますが、私は日本語はかなり苦手です。英語もそうなのですが、特に日本語は英語と違って、意識して使ったことがあまり無い教科で、「どうやって日本語力を上げようか?」と思い、探していました。そしてこの本を見つけました。学校でも教科書の音読や、黒板に書かれた文字を写すといった事の繰り返しで、「何を言ってるの?」と思って先生に聞いてもいまいち不明だし、どうしたらいいのか分からず、ほったらかしにしてきたので、本書には感謝です。
<br />そして読んでみた感想なんですが、スラスラとは行きません。だけど、小難しく書いてはいないのですんなり入れます。国語力で悩んでいる人はこの本をまず手にとって見ることをお勧めします。だいたい高校生以上なら手を出しても問題ありません。どれにしようかと思っているのなら、まずこの本を手にとってみてはどうでしょうか?何かつかめると思います
さて、小生にとって「試用」を目標とする第2ステップで、もっとも力を貸してくれたのが本書である。『論理哲学論考』ヴィトゲンシュタイン著の訳を手がけた著者による、問題集が本著作である。他の問題集と異なる美点は、問題の素材が、ごく一般的な文章から取られていること。そして、全問解答・解説がつけられていること。さらに、類書と異なって軽妙洒脱な文章で書かれているので、挫折しにくいこと。主に以上3点である。
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<br /> 『ともかく、力はつく。保証する。解説書なんかいくら読んだって論理の力は鍛えられない。ただ、実技あるのみ』(同書より)という著者の大号令は、あながちウソではなく、小生にとっては、個別の興味ある分野へ向かう次のステップ中でも、自己チェックのため繰り返しトライできる広さを持っている。
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<br /> 著者は『論理トレーニング』という書も記しているが、全問解答・解説付きであるこの『論理トレーニング101題』の方が、市井で学ぶには助かる(対話等による解説・教示という手段が、学生諸氏と違い獲得できないので)。よって本書を大いに薦めたい。
<br />(小生が述べている"ステップ"については良質な入門・概論書『考え方の論理』沢田允茂著の小生書評欄をご覧ください。あしからず)
国語の解説書という印象。接続詞の解説が細かく丁寧なので読解力に自信のない人にはおすすめできる本だと思う。
<br />現代文の論理性がわかりやすく説明されている。
<br />また普段真剣に読まないような文章も多く使われているので、読み物としてもなかなか面白いものがあった。
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<br />しかし論理学の本ではないことは注意されたい。
<br />記号は一切出てこないし、記号を使わないで論理学的なことをしようというわけでもないらしい。
<br />あくまで論理学を学んでいないし、これからも学ばないであろう人へ向けて書かれているようだ。
<br />確かに『論理トレーニング』であって『論理学トレーニング』ではない。
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<br />タイトルが非常に紛らわしいので満点は付けないが、構成も良く、内容的には良書であると思う。