インタビュー集ですが、8つの章に分かれていて、それぞれ特色があり、どこから読んでも気軽に楽しめる感じでした。私が最初に読み始めたのは「団塊の世代として」という章で、学生運動が盛んだった頃、小田さんが何を思いどんな生活をしていたのかがユーモアも交えて伝わってきて、大変興味深かったです。
この本は発売と同時に購入していたのですが、読んだのは つい最近です。<br>どうしてかというと目次に「カウントダウン」という章があり、小田さんの音楽活動のカウントダウンについて触れているのかもしれないと勝手に想像していたので読むのが恐かったからです。<br>しかし最近の小田さんの活動を見聞きするにつけ、その不安は払われたので、やっと読む気になりました。<p>読んでみると まるで今すぐそこで小貫さんと小田さんのやりとりを聞いているようで、すごく楽しく、大学時代のエピソードのところなんかは「アハハ・・」と思わず声を上げて笑ってしまいました。<br>ずっと小田さんを取材してきた小貫さんだから小田さんの素の部分をこんなにたくさん引き出せたのでしょう。<br>インタビューの中身はもちろん星5つですが、小貫さんが読者に向けて書いた“はじめ”と“あとがき”が、とっても自然体で読みやすく、素敵だと思いました。
小田さんの姿勢は音楽だけでなく、生活すべてに対しとても厳しい。<br>”彼は超一流のアーティストだよ。<br>彼の音楽を聴けば、十分わかるだろう”と、おっしゃる方は多いだろう。<p>他方、インタビューのためもあり、ユーモラスな面がとてもよく伝わってくる。<p>作曲(&作詞)のとき何を考えているんだろうと思っていたら、<br>メチャクチャ苦労と努力をしているんですね。<br>才能だけじゃないんだ(当然か)。<p>ということで、小田和正ファン必須アイテム。<br>これも、読まん奴は、小田和正ファンを口にしちゃいかんね。