この作品は映画のチラシでその存在を知ってはいましたが
<br />実際に本を見てその分厚さにしばらく購入をためらっていました。
<br />でも、今回3分割になって文庫化されてよりお手軽になりましたね^^
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<br />「最初の1冊目取り合えず読んでみてアカンかったら
<br />しゃあないでえっかー」と、1冊目を手にとってみましたが
<br />いやはや、かなり爽快な本ですよ!
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<br />まぁ、作者がいろいろなファンタジーを読みあさって…っていう
<br />記載にあるように、若干、いろんな作品の影響は見え隠れします。
<br />(設定的に、「あ、このアレは〜〜のに似てる!」とかね)
<br />でもそのあたりはご愛嬌で、読んでるうちにそんなのは気にならなく
<br />なってきますね^^
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<br />この作品で描かれている主人公とドラゴンの絆・冒険…面白いです。
<br />でも、私の思う、ホントに面白いところはきっと、
<br />「あ〜、こんなドラゴンがいて、一緒にこんな素敵な冒険が
<br />できたらいいなぁ〜」
<br />…って、この作者が本当にそんな憧にどっぷりハマりながら筆を
<br />走らせてたっていうのを読みながら感じられるところかなと思います。
<br />
<br />そして、読んでいる私たちも物語を楽しむ一方で
<br />「そうそう、そうなんだよ!こんなドラゴンとの冒険、
<br />憧れたよぉ〜!!」
<br />っていつの間にか作者の憧れにバッチリ共感しているんですよね^^
<br />
<br />だから、私の読後の一声はこうでした。
<br />「くぅ〜、エラゴン、うっらやましいなぁー!!いいなぁー!」
<br />きっと作者もそんなことを口走りながら執筆してたんじゃないかな(笑
<br />
<br />あと、このエラゴン、特にこの文庫版ですが、冒頭の地図に
<br />「どの章ではどこにいる」…っていうのがマークされているので
<br />ファンタジーなど、読むたびに地図上で迷子になっていた私には
<br />かなり嬉しかったです!日本語訳もいい感じでついてますし
<br />流れに乗ってストーンと、一気に読めちゃう感じもいいですね^^
クリストファー・パオリーニの年齢を踏まえ、『大丈夫なのか?』一冊を手にして思った第一印象。背表紙には¥1800とある…金額が問題なわけではないが、一冊に費やす時間がとても貴重に思えた瞬間だった。
<br />このクリストファーパオリーニもトールキンなどを読み漁り、多大な影響を受けたらしい。財布から¥2000を取り出せた大きな理由の一つ。
<br />映画化されたのはその1部の『遺志を継ぐ者』で当然話しは完結しない。
<br />原作も現在3部目を執筆中とのこと。ストーリー構成は、主人公のエラゴンが龍の卵を手にし育て、今までの生活とはかけ離れた人生を歩んでゆくというか、全く別の人生に引き込まれてゆくという内容。主人公がどこにでも居るタイプの人間な為、読者の感情移入はとてもたやすく、翻訳者にも救われた貴重な一冊となっている。
<br />内容を吟味できる世代なら、絶賛間違いない一冊だと思う。とにかく内容が媚びず読みやすい。パート毎の移り変わりで、足踏みをする暇が無い。どんどん読みふけってしまうのだ。
<br />エラゴンの次回作のエルデストは上下で構成され、エルデストを読み始める頃は、一抹の不安と深い期待があり、2冊で構成されたことを嬉しく思った。
<br />3部作目が出る前に読み終えるペースだったのは、事前にわかっていたことだが、無理と知っても終盤読み留まってみたが、やはり耐えられなかった。読み終えてしまい南無…である。
<br />一つ不安なことを言えば、1作目のエラゴンの出来栄えをみて、次回作のエルデストはコケるのではと危惧した。その期待を大きく裏切り、電光石火で読み終えたわけだが、問題は最終作にこの期待が、大きな障害にならなければよいと願う。
<br />2作目で最終決戦風の場面で終えているため、そういう不安に繋がる。もちろんこれが最終決戦だと一言も触れてないので、話しの展開はある程度読めても、新鮮味に欠け爆破ポイントがズレなければと、作者の隣でささやきたい気分に…
この本は、文庫版ででたので3分割されています。
<br />内容はというと本当に王道的なストーリーで、ドラゴン、魔法などがでてきます。
<br />(ちなみに、エラゴンというのはドラゴンの名前ではなく人名です。)
<br />本などにも好き嫌いがあると思いますが、私個人としてはとても楽しくよませていただきました。
<br />自分は本の世界に浸りこむことができました。なのでお勧めの本です。