確かにこの本に書かれているように、考え方が歪んでいるがゆえに「うつ病」になった人もいるかもしれない。
<br />現在、私は「うつ病」による休職が10ヶ月目を向かえようとしていて、発病から10年以上の歳月が流れた。
<br />大学病院に入院した経験もあるし、発病前には、臨床心理を勉強したくて、大学院の願書を取り寄せたこともあるし、それなりに勉強もした。
<br />しかし、「うつ」がつらい時にこんな分厚い本は、とてもじゃないが読めない。
<br />「うつ病」の経験者なら分かると思うが、本を読むどころか、テレビも見ることに耐えられず、
<br />眠ることもできず、とりとめの無いくだらない妄想のような考えを、グルグル繰り返し、
<br />イライラし、どうしょうもない焦燥感に苛まれる。
<br />発病のエピソードについては、大学病院に入院中にはっきりさせた。
<br />しかし、そのことに対する考え方が歪んでいるとはとても思えない。
<br />認知療法や認知行動療法は、物事を都合良く、自分勝手に解釈して、心の平安を手に入れようとする。
<br />本書にあるように、自分を必要以上に卑下し罪の意識を持つことは無いと考えるが、
<br />だからといって、なんでもかんでも、自己の都合に合わせて解釈して良いのだろうか。
<br />「過剰労働」や「いじめ」にあって、追い詰められた人に
<br />あなたの考え方が歪んでいるから直しなさいと言って、救われるだろうか?
通っている病院の先生にこの本を見せたところ、「これが
<br />読めるようになったら、うつは治るよ。なかなか読みにくい
<br />ところがあるから、薬物療法と一緒にやらないとね。」との
<br />アドバイスを受けました。実際、うつが回復傾向になってから、
<br />読み進めることができました。いわれのない批判に対処する方法
<br />もあり、心強く感じる一冊です。
届いたときあまりに分厚くて文字も小さいので
<br />読み切れるか心配だった。最初は苦労したが途中から面白くなる。
<br />認知療法に関しては完全版といえるかもしれない。
<br />。