BP(ご自身が)の人もnon BP(BPの人と暮らす人)の人も、読んで良い本だと思いました。愛する人だからこそ、肉親だからこそ、BPの人の行動に振り回され、そして自分も段々BP的になっていく前に、自分の領域をしっかり保ちましょう。愛だけでは、解決できない問題もあります。今まで誰にも相談できないでいたことも、他の人と情報を交換し合うことで、心が楽になります。自分も大切に。
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<br />追伸:自分自身を客観的に観るため、この本にあったように、自分の気分の波をプラス5からマイナス5までの幅で記録しています。なぜマイナスなのか、どうしてそう思うのか、記録し始めました。結構しょうむないことでアップダウンする気分屋の自分を観察しています。
本書は人格障害者と健常者のやりとり、関係の深さを段階的に説明することが非常に優れていると感じます。<br />本書の8割が実例話の説明なので、境界性人格障害の原因や具体的治療例の説明は少ないような気がします。<br />しかし、「自分の人生は自分でコントロールする権利がある」という本書第二部の主張には非常に力があり、励みになります。<br />自分の態度に自信を持つべき…という方針は学べますが、具体的にどんな対応をするべきかはこの本からは学びにくいですね。<br />多くの方が既に語られてますが、本書は境界性人格障害者の周りの人が読むべきです。
基本的には境界性人格障害の人と付き合っていくつもりの人向けに書かれているが、現在彼らから逃れたい人、出口が見えなくて全てをお終いにしたいと思い詰めている人、もう終わったことだけれど二度とこんなことになりたくないという人にも応用できる良書。彼らと付き合っていく心構えは、なぜ自分がその人のターゲットになったのか、今後そういう人に出会った時にどう対処すればターゲットにされにくいかという点での理解も深めてくれる。職場や学校などで嫌でも付き合わざるを得ないケースの記載はないが、この本に書かれている基本的な心構えをするだけでも精神的負担は減少すると思う。