私の親族にはサイコパスがいる。そう確信が持てたのもこの本のお陰です。
<br />嘘、空涙、泣き落とし、逆ぎれ、等々に長い間悩み続け、
<br />どうしてこんな事をするのだろう、、?と長い間自問自答を繰り返していました。
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<br />そんな時にようやくめぐり合えたのがこの本です。
<br />サイコパスという名前も存在も知らずにいた私にとって、この本は本当に救いでした。
<br />未だにサイコパスと知らずに身の回りの親族、友人、知人に振り回されている方がいたら
<br />是非是非読んで貰いたいです。
心理物を読んでいてよく思うのだが、読者が一般人、特に女性であることが多いということである。これは当然かもしれないが、女性のほうが対人関係に悩みがちだからだろう。だが、仕事をしているならば、男性であれ、誰であれ、良心のない人とも付き合うことが必要であるために、問題が生じる。なるべく人性をそういった人々から離すのがよいというのは、この手の専門家の一致した正しい意見のようだ。
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<br />ところで本書の著者は、前半でアメリカでの実例をわかりやすく挙げた後に、良心欠如の人格というのは人類に普遍的に存在しているとしている。そして、正しくもそれは進化の結果、おそらくは頻度依存的な均衡として多様な性格が出現していることを示唆している。実際、著者が言うように、暗殺者や冷酷な兵士になるためには、良心がないほうがより有利になるだろう。
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<br />良心とはある種の特定の脳内機構であり、それを持つということは相互利他的な活動に有利であるために進化することになる。しかし、それを持ってはいないが、持っているように見せかけることは、更なる有利な点を持つこともあるかもしれない。そこで、進化は良心を持つ通常人と、それを見せかける人びとを残すことにしたのだろう。
サイコパス・・・というと猟奇的な犯罪を行う人間のこと、と考えていたが、この本によると「良心のない人のこと。身の回りに普通にいる。」とある。
<br />なるほど・・・。
<br />「そういう人間もいる」と知っていたほうが、性善説を信じているより自分の身を護れてよいかも。
<br />なんかこの人考え方変じゃない?いや・・・自分の理解力や我慢や努力が足りないのかな・・・なんて良心たっぷりの同情しやすい方にご一読をおすすめします。
<br />しかし、サイコパスでなくても、いろんな面が未熟な人って、平気で失礼だったりするよなー。