1話ごとに(ルビあり)⇒(ルビなし)とステップアップしていけるので、読み終えた頃には小学漢字1006字が習得できる画期的な勉強法です。
<br />ただ、物語と物語の間に雑学が数ページに渡りふんだんに盛り込まれているせいかゴチャゴチャ感が否めない。(だから親子ではじめる...本なのですが...)
<br />慣れないお子様には付箋を貼られてページ分けされることをオススメします。
外国の日本語補習授業校で教師をしています。
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<br />教育漢字1006字が読み書きできない中学生も多いので、「読むだけでみるみる身につく小学漢字1006」というサブタイトルにひかれて購入しました。しかし読んでみて、学校では使いようがない、とがっかりしました。
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<br />つまり、タイトルにもあるように「親子で」取り組み、学習を生活の中にとけ込ませるための本なのです。私は家庭学習の大切さを訴える方の立場ですが、それを親御さんに本当に理解して頂くには、ここまで具体的に説明する必要があったのかと感じ入りました。
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<br />このような学習を学校で行うにはかなりの無理がありますので、ぜひ家庭でやって頂きたいと思います。
子供は、漢字ドリルが嫌いです。<br>漢字テスト自体はできる子でも、ドリルは嫌がって親子ゲンカになることがあります。<br>でも、学年相当かそれ以上の漢字はきっちり読ませたい。<br>そういう子供に与える「本」として、好適です。<br>ピノキオ、おむすびころりん、ドンキホーテ、裸の王様、孫悟空、ごんぎつね、スーホの白い馬、注文の多い料理店の全8話で、多少原作から改訂されていますが、まずまず楽しく読める名作が揃っています。<br>初めは読み聞かせからです。<br>でもすぐに自分で読めるようになります。<br>しかし、読みがななしの文章には子供はなかなか進んでくれません。読みがな付き文章で8話とも読もうとします。親が読み聞かせをせがまれます。<p>しかし、「自分で読め」「読みがななしの文章を音読せよ」と言うのを我慢して、気長に読み聞かせ、同時読みをつきやってあげることです。漢字が読めない子供は、大抵、読書量が少なくてひとり読みがなかなかできないようですから。<br>基本的に、読み聞かせで十分子供につきあえば、子供は学年より上の文章でも平気で読めるようになります。この本でなくてもよいのですが、子供にとってもまずまずおもしろく、漢字の網羅性、教材としての効率性で、この本はとても優れています。