女性である著者の実体験がしっかり盛り込んである一冊です。子育て中のお母さんにとってみるととても具体的な情報がつまっている気がします。私が男性のせいか、ちょっとピンとこない細かな記述も多かったのですが、ほとんどのお母さん方に参考になる本だと思います。まさにお母さんの応援本です。この本に書いてあるとおりにすれば「スーパーお母さん」だと思いますし、その4分の1くらいでも十分立派な気がします。お子さんのタイプ別、塾のタイプ別、の情報はあくまで著者の考え(経験)なので、参考程度とすれば程よい知識強化となりそうです。同じ塾講師としては本の後半部に矛盾点や若干のずるさを感じることが多かったのですが、「考えさせる指導」の大切さを強調してある点に共感しました。公文式に否定的なのだろうと幾度も共感いたしました。
小5の息子の母です。
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<br />塾に入れればなんとかなると思っていたので、入塾後いろいろ
<br />戸惑いました。
<br />大手の真ん中よりちょっと上のクラスに飛び込んだこともあって
<br />親の意識がまず不足していたことを知りました。
<br />でも、塾のせいにしていて、その塾をいかそうなんて考えは
<br />ありませんでした。
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<br />塾を変えようか?なんて考えていました。
<br />また、大手進学塾の先生は男の人が多くて、あまり母親の言葉に
<br />期待通りの反応をしてくれないなんて感じていました。
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<br />でも、この本を手にして読んでみると、塾に不信感を抱く前に
<br />考えを変えてみようと思えるようになりました。
<br />視点をちょっと変えればいいんだ。と思えると先生との付き合い方と
<br />いうか、塾に何を話し、どんなことは自分で解決するようにすれば
<br />いいかがわかってきました。このあたりを間違えると、塾に必要以上に
<br />依存してしまい、成長できなくなって同じところで行ったり来たり
<br />することになるところでした。
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<br />大手の塾にこんなことを話してもだめかな?と思わないで、わが子に
<br />何が足りなくて、何を与えればいいのかを考えた上で、塾には何を
<br />期待していいのか。塾には何が期待できないのかを考えばいいのだと
<br />知りました。
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<br />また、親の不安が、子供の成長にいい影響を与えないことも
<br />知りました。
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<br />著者の視線が常に母親ということが読んでいて
<br />すごく安心感をえてくれました。
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対象はこれから小学校中低学年の子どもを塾に通わせようとしている、お母さん向けの本です。文章もそういうお母さんを念頭に書いている気がします。
<br />ウチはすでに子どもを塾通いさせていて、このままで良いのか、塾を代えようかと考えている時期でしたので、ほとんど役に立ちませんでした。
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