これがとっても面白い!発音の説明もゴマや竹輪を使った分かり易い説明で、これを実践するだけでも日本人の発音は格段に良くなる(通じる英語)になると思う。
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<br />また、異国で孤独に暮らす主人公の描写もとてもいいなぁ〜(私も現在ヨーロッパに暮らしていて、彼の気持ちが痛いほど分る)。またユーモアに溢れながらも生きていくということはどういうことか、を真剣に考えさせられる内容だ。ちょっと泣けてきてしまう。
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<br />英語に初めて触れる中学生に是非読んでもらいたい1冊だ。だが、中学生じゃ活字離れでこの本も難しいかも知れないので、是非この本を原作としてDVDを製作して欲しい。それをまず英語の授業のはじめに見せると、その後の発音は勿論、英語への取り組み、英語を勉強する意味、コミュニケーションとは、など色々学べるんじゃないかと思う。
単純に発音を学ぶためであれば、ストーリーが邪魔になる。発音の解説部分までとばし読みすることになる。アメリカでの生活を夢見ている人にとっては感慨深いストーリーかも知れないが、普通に英語をマスターしたい場合は、ちょっと退屈な物語である。
<br />発音のマスター方法としては、いままでにないくらい「口の筋肉をどのように使うのか」「空気をどのように操るのか」という視点を大事にしてある。身近な食料を使い、それを如何にして筋肉で保持し、空気で操作するのかといった解説で発声方法の解説が出来ている。その意味ではおもしろい訓練方法だ。しかし、すべてがすべて話題の『英語耳』やその他の類書以上に分かりやすいかと言えば、疑問である。これだけでは完璧にならないので、過信は禁物。
いい本に出会ったんだなぁ、というのが今の正直な感想です。購入の前後で吸収力が大分変わりました。<br /><br />更に言えば、英語学習本という枠組みの中で語るには勿体ない本だと思います。読み物として非常に面白いし、考えさせられます。肝心の英語学習法についても、とても分かりやすく納得しながら読み進めていけます。英語学習の初期、あるいはやり直し学習の最初に読むと英語に対する取り組み方に関して非常に参考になりますし、実際その後の向上スピードも全然違ったものになると思います。<br />ただ、全ての発音を網羅してるわけではないため、他の書籍で補完する必要があるとは思いますが、日本人が誤解しやすい、または分かりにくい発音はおさえているので値段分の価値はあります。<br />初級者には特にオススメです。