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日本の富裕層―お金持ちを「お得意さま」にする方法 ( 臼井 宥文 )

富裕層マーケティングだけでなく、 <br />富裕層になる過程にも触れられている。 <br />富裕層でない人に、その世界を垣間見させる面白い内容。 <br /> <br />富裕層の欧米との比較もあり、 <br />そちらもなかなか面白い。 <br /> <br />富裕層の世界に足を踏み入れて <br />のぞいてみたくなる、そんな一冊。

なのが、富裕層向けの対応だと思います。 <br />例えば、プライベートバンクが昨今もてはやされ、メガバンクもいっせいにその方向へ動いているようですが、しょせん100円の貯金者も10億円の貯金者も同列に並べさせる(実際ATM等ではそうであろう)ような大銀行に、いったいどういう戦略、戦術があるというのか? <br />ニッチだが、奥は深い。富裕層マーケットとはそういうものなのだろう。しかし、その対応策は緒に就いたばかり、という筆者の指摘はまことにその通りと思う。 <br />富裕層をお客さまにするには、まず自分が富裕層になるしかない、というのも(私自身、富裕層の顧客を持つ身として)非常に納得のいく話だと思う。

「一億総中流社会」から、「階層社会」に向かっていると言われる日本。フリーターなど「下流」の実態について語られることは多いものの、その対極にある「富裕層」の実態が語られることは意外と少ない。 <br /> <br />そうした富裕層の消費・経済活動の実際を、長年富裕層向けマーケティングを実践している著者が紹介している。 <br /> <br />富裕層というと、「ヒルズ族」のような「勝ち組」の新興富裕層を想像するが、その他にも、さまざまなタイプの富裕層が日本には多く存在しており、その裾野は広がっているという。しかし、日本にはこうした富裕層を満足させるサービスを提供している企業は少ない。 <br /> <br />確かに、海外のリゾートなどを訪れると桁違いのサービスを誇るホテルなど、庶民向けとは次元の違うレベルのサービスを提供しているところも多い。日本の富裕層ビジネスはまだ中流の延長線上にあり、差別化が徹底できていない印象がある。 <br /> <br />本書によれば、中流向けのマーケティング手法は富裕層にはもはや通用しないという。しかし、そのことに気付き、富裕層特化型のビジネスを展開している人は少ない。 <br /> <br />今後も格差社会化は進行し大多数の「下流」と一部の「富裕層」に社会は分化していくことだろう。そうした中、富裕層の心をつかむことは非常に重要なことが実感できる。 <br /> <br />しかも、富裕層は長年のつき合いを好むもの。本書を読んで今スタートを切れば、富裕層向けのビジネスを成功可能性は高まる。 <br /> <br />富裕層向けビジネスの実態を知り、行動をスタートさせるのにおすすめできる本。紹介されている富裕層ビジネスの実態をのぞき見るだけでも楽しいですよ。

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