巻末の親力の言葉12ヶ月は、子育てに役立つ言葉で、一文一文が心にしみました。こちらの内容が本文であれば内容が充実したものになったと思います。しかし、本文の日常生活の土台をつくる、学校生活のトラブル対処法などは、読者に対しても過保護すぎる内容だと感じ、ここまで人から一から教えてもらわなくても、自身の経験や知識で、対応できる内容ではないかと疑問を感じました。
毎回、親力のシリーズが出るたびに読んでいます。子育てに関して本当に役立つことばかりで、いつもいろいろなことに気づかされ、感心しています。
<br />今回のは、毎日の生活習慣をよくして、伸びる子供にしていくための具体的な知恵が紹介されています。鉛筆も持ち方から、夏休みのことまで、細かいことまで丁寧に解説されていて、なるほどなあと思わず納得できる内容にあふれていました。プラス思考でがんばろうという気にさせてくれる一冊です。すべての子を持つ親御さんにおすすめですね。
本書の著者は小学校教師歴23年の人気メールマガジンの発行者です。
<br />ペンネームは親野 智可等(=おやの ちから=親のチカラ)。
<br />本書の著者は、お子さんを持つ親御さんから幾度となく悩みの相談を受けます。
<br />・子供をどう躾けたらいいのか分からない
<br />・いくら叱っても子供が言うことを聞かない
<br />・つい子供に小言を言ってしまう
<br />
<br />そんな疑問に本書の著者は答えます。
<br />『親御さんの発想の転換が必要です』
<br />具体的に言うと、
<br />・首尾一貫性を持った「厳しさ」を子供に示すこと
<br />・親がまず手本を示すこと
<br />・冷静になり、原因を調べて、具体的な手立てを実行すること
<br />・趣旨や理由を子供に説明すること
<br />・子育ての初心に返ること
<br />・親のストレスを取り除くこと
<br />の6点が基本となります。
<br />とりわけ重要なのはお子さんと日々積極的に話をすることです。
<br />自分の持ち物に名前を書くことの大切さ、
<br />キチンと「ありがとう」と言うことの大切さ、
<br />挨拶が出来ることの大切さ…
<br />全て親御さんは何故大切なのか明快に話せなくてはいけません。
<br />
<br />大きな声では言えませんが本書は親御さんにとってのアンチョコです。
<br />本書の取り入れられる部分は取り入れてお子さんと話す機会を出来るだけつくってあげて下さい。