中国に留学している学生と、中国に日本語を教えにきた初老の男性の出会いから物語は始まります。
<br /> 巨大国家である中国の腐敗と問題が数多く取り上げられ、勉強になります。
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<br /> 3人の漫画家さんが4つの章を担当されています。
<br /> 外面だけは発展しても中身は文革時代からまったく抜け出していない中国の姿が漫画を通してわかりやすく描かれています。
<br /> 実際、文革時代を経験した中国人の人も登場します。
<br /> 少し思ったのは中国ではマルクス主義というものが生き死にの問題になったヤバイ国です。
<br />が日本のように革命と完全に無縁の国では左派の人でもほどほどに事を収めようとするので問題にならなかったのかなと。
<br /> 更なる文革の客観的研究が中国への理解へとつながると思います。
<br /> おすすめの1冊です。
かつて共産中国に幻想を抱き、その反省もせず各界で権力を握っている人達、また現在経済面で中国に幻想を抱いている人達に読んでほしい。<br />でもそういう人達は読まないんだよな、こういう本は。<br />それから、第2章で親中派と言われる日本の政治家の実態について触れられているが、こういうことは全ての日本人の常識になってほしい。
成田空港の売店で買って、帰りの列車の中で一気に読んだ。
<br />かれこれ15年以上、中国関係の仕事に従事してきた私にとっても、非常に勉強になる本だった。
<br />中国ビジネスに携わっている駐在員・商社員の人たちにとっては、「ああ、あの時の中国人の行動には、こういう意味があったのか・・・・・・」と、この本を読んで合点が行く事が多いのではないだろうか。
<br />それと登場する中国人が、ことさら醜く描かれていない事に好感が持てる。
<br />ごく普通の中国人が、決して悪意ゆえではなく、彼等の伝統的価値観に従って行動することで、中国社会を腐敗させているのだ、という指摘がそれによって強調されて、余計に凄みを感じる。