異種間コミュニケーション。今、私もかなり興味があって色んな本を取り寄せては読んでいます。
<br />この本を読んで、心が洗われた気がしました。
<br />コミュニケーションを焦るばかりに、手順や段取りの方ばかりに気持ちがいってしまいそうになっている私の心を
<br />一瞬にして、まっさらなものに戻してくれた気がしました。
<br />異種間コミュニケーションにおいて一番大切なことが何度も何度も繰り返し書かれています。
<br />きっとこの本を読み終えたとき、この作者さんが一番伝えたかったことが心に、魂にしっかりと刻み込まれることでしょう。
よしもとばななさんが、「心をひらくということ」と題して序文を書いておられるのも納得の、こころがあたたかくなる本です。<br> 先日、電車で隣に座っていたおじいさんに「動物は、コンピュータなんかよりも、人間よりも、あたまがいいんだ。あいつらはなんでも知っとる」と話しかけられました。そうかもしれないなぁ、と思っていた数日後に『動物はすべてを知っている』と改題した文庫版に出逢いました。<br> タイトルだけでなく訳文全体に愛情のスパイスがきいていて、単行本よりもうんと響いてきました。<br> ことばを越えた世界を動物たちは教えてくれます。それができるのは、かれらが真理しか見ていないからなのかもしれませんね。<br> 動物好き、昆虫好きの方はもちろん、そうでない方にもオススメの一冊です。