そうじと自己啓発を結びつけた何とも言えない胡散臭さはあるものの、言ってるコトは納得できたりします。
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<br />因みに掃除嫌いを克服したいと思い買った本です。
自己啓発本や人生論は数々読んできましたが、リアルで身近な例を読み我が身のことのように感じました。
<br />掃除による効果として一番影響を受けたのはプライドに関する部分です。もう自分は一通り知っているしそんなこと既にやっているから必要ないと思っていたけど、言い訳したり自分のやり方に固執したり、一番は目の前の人間関係・居住空間・収入の現実を受け入れていなかった頭の固い自分がいました。
<br />読んで翌日に冷蔵庫の中を入れ替え翌々日に会社のデスクの中を入れ替えたのですが、それだけでも不必要な書類やものがなくなると、今まで忙しくごまかして身を守っていたものが取れ裸になった感じがして自分は何をやってきたんだろうと反省。
<br />こんなレビュー描く前にもっとやるべきことをやってからだと思いました(笑)
<br />現実を受け入れることをもっと深めようと思いました。
今までモノに溢れて捨てられなかった要因として、自分の好きな作家がとにかく本好きだということがある。例えば立花隆さん、藤原正彦さん。とにかく、「教養人たるもの、本代をケチってはならず、部屋は本がズラリと並んでいるのがカッコイイ」と思っていた。雑誌なんかにこういった人達の書斎の写真があると羨望のまなざしで見つめたものである(これは今なおそうである)。
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<br /> 特に、いつかの文藝春秋で立花さんの「捨てる技術を一刀両断する!」を読んだ時は捨てるどころか集めることが美徳と思っていた。基本的な自分の考えは変わっていない。しかし、ストックが稼動できる以上にたまると自分の動きが鈍ることに気が付いた。パソコンで言うところの「重い」というヤツである。新しい本を買って勉強したくても「置き場がないから買えないな」と思えたのだ。これはマズイ!と思った。そこで捨てることがようやく可能になったのだが、この本が最後は後押ししてくれた。
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<br /> いつか「あ!しまった、捨てちゃった!」と思うことはあるかもしれない。しかし、ほんとに必要なものなら見つけるだろう、そう思い切ったのである。求めよ、さらば与えられん。この本のおかげでフットワークが軽くなったと思う。