この本は Visual Studio 2005 Professional Edition
<br />で解説しています。各章ごとに、自分の感想を述べると、
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<br />第1部
<br />第1章 VB2005の説明
<br />第2章 "Hello World"の VB(Windowsアプリケーション)版
<br />第3章 2章のプログラムの作成方法(小技集、VB を全然あつかったことがない人が見る章)
<br />第4章 デバッグ方法(数種類の方法)
<br />第5章 よりよく使いやすくするための細かい設定ですが、素人は見る必要があるだろうか。
<br />第6章 部品(コントロール)の説明(個人的にはかなり重宝)
<br />第7章 機能拡張(あれば便利な機能の付け足し)
<br />第8章 プログラミングの幅を広げるイベント処理の方法
<br />第9章 言われないと気がつかない、備わっていて当たり前の機能の実装
<br />第10章 グラフィック関係だけども説明が簡素
<br />第11章 数学を用いたアルゴリズム
<br />第12章 ファイル操作
<br />第13章 最初に見るべき章かもしれません。
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<br />第2部
<br />第14章 バグをつぶす小技
<br />第15章 ソースコードは正しいはずなのにエラーが出る場合はこの章参照
<br />第16章 当たり前のことの記述だけでなく、(VB がはじめの人は)珍しい記述もある
<br />第17章 知っておかなければならない章
<br />第18章 プログラムを巨大にするための章
<br />第19章 オブジェクト指向の勉強だろうか
<br />第20章 ソフトウェアは例外処理の実装が当たり前
<br />第21章 オブジェクト指向をさらにつっこんだ内容
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<br />P.20 も実行しなければだめなようだ。
<br />私の環境のせいかもしれませんが、プロジェクト
<br />を保存しなければ実行ボタン([デバッグ]-[デバ
<br />ッグ開始])が有効にならない。
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<br />つっこんだことをしたいと思っても出来ない。
<br />古いバージョン(2005未満)から 2005 への移行
<br />が難しい。
<br />それと、2005 重すぎ。
<br />説明が簡素なのは良いとして、すべての項目(た
<br />とえばコントロールのプロパティの説明や、コー
<br />ドによる項目設定、適切な名称)を網羅していな
<br />い。
<br />ですので、星2つ減らします。
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<br />多少の知識がないと無理です。
Visual Basic 2005では、言語は知っていても、いざコードを書き始めると候補がずらりと
<br />並んでしまい、本当の使い方を知らないものがいっぱいあります。この参考書では、頻繁に
<br />利用しそうなコードだけを詳細に説明してあり、サンプルプログラムなどで実際の動きが
<br />わかるようになっています。Visual Basic 2005の基本的な操作方法も書いてあるので、迷う
<br />ことなく覚えることはできるとおもいます。但し、クラスなどは少々不足気味でわかりにくい
<br />かもしれませんが、どちらかというとVisual Basic 2005の基礎の部分しか書かれていません。
<br /> 初心者向きとはいえませんが、どちらかといえば辞書的な存在が大きいといえます。
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<br /> サンプルコード学習ではなく、じぶんで作ってみようという意思のある方ならこの本は
<br />お勧めしますが、単なる学習のためなら難しい課題がたくさん残ります。
<br />しかし、これ以上に詳細に書かれた参考書はあまりないとおもいます。
<br /> 林 先生の 本はずいぶんと勉強になることは確かです。
<br /> みなさん、がんばってくださいね。
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Windowsプログラミングのやさしい入門書は、チュートリアル・スタイルのものが多い。簡単なプログラムを作成しながら、その過程で、必要な文法等を少しずつ学んでいくスタイルである。全くの初心者がゼロから学ぶ場合には、このタイプの本は丁寧でわかりやすい。しかし反面、本で扱ったプログラム以外のものを作ろうとすると結局やり方がわからず、「一体あとどれだけ学ばなければならないのか?」と感じることも多い。
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<br />本書は上のようなスタイルの本とは異なり、入門期に必要となる事項を項目別に漏れなくまとめてある。体系的かつ網羅的な内容なので、上で述べたような疑問は感じにくい。
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<br />私もチュートリアル・スタイルの本を一冊読んだ後でこの本を読んだが、VBの全体像(あくまでも入門的な内容)を手早く理解するのに大変役立った。コード例や文章が簡潔であるため、とても読みやすい。VBは文法について詳しく扱った本が少ないようなので、本書の文法の章を更に詳しくした「文法編」を、ぜひ発刊して欲しい。
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<br />ところで、本書の“オーバーライド”の説明では、正方形クラスを継承した立方体クラスをコード例に使っている。しかし、継承とは基本的に、継承先が継承元の一種である場合にのみ使用すべきものであり、この例のような用法は望ましくない(立方体は正方形の一種ではない)。文法的には正しくても、意味がおかしい。継承をこんな風に使って大規模なプログラムを作ろうとすると、多くの場合は破綻してしまう。初心者に簡単に説明するために単純な例を選んだのだと思うが、初心者向きの本だからこそ、細かい部分にもしっかりした配慮をして欲しいと思う。