「YouTube革命」を一時間で読破した勢いで
<br />第一弾というこちらの本も読む。
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<br />この種の本って、エリートの人たちが同じくエリートに向けて語っている
<br />感じで、どこか他人事っぽかったんだけど
<br />この人が書くことで「WEB2.0」がとても身近に感じられた。
<br />(ただし、本書にも「エスタブリッシュメント」の真似事っぽい書き方がたまに見受けられる。そこがマイナス1)
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<br />重要なのは「あちら側」ではなく、それを利用してユーザー
<br />(つまり私達)の行動が変わるってことなんですね。
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<br />ユーザー中心の時代とかって、未来の話としてはだいぶ昔から語られてきたわけだけど、
<br />この神田さんという人は、それを自らすでに実践してきているところがすごい。
<br />評論家でなく当事者が書いたというのは、この本の大きな価値だろう。
Web2.0について新刊をざっとあたってみた中の一冊。
<br />著者の神田氏はITジャーナリストだそうだ。
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<br />Web2.0とはいったいなにか、という形而上的議論には深入りせず、
<br />実際にいまインターネットビジネスの世界で何がおこっているのかを
<br />ユーザに直接見える現象面から切り取っている。
<br />従って具体的事例が大変豊富である。
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<br />逆にWeb2.0を支える技術的なトレンドや、
<br />グーグルの世界戦略といった政治がらみの話は含まれていない。
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<br />Web2.0の「よくわからなさ」は本書ではすっきりとは解消しないが、
<br />それはそれとして、とりあえずユーザがより便利になればよいのだ、
<br />という視点で書かれていて、その点は明快である。
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<br />利用者サイドにたったときWeb2.0はどう見えるのか、ということを
<br />概観するに適した一冊である。
まずこの本、著者の一人称標記が統一されていません。
<br />「僕」であったり
<br />「ボク」であったりします。
<br />編集物として、仕事1.0な基本をクリアしていないのが気になりました。
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<br />全体としては、専門書に比べて読みやすくはあると思います。
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<br />CM評価をしている箇所は、
<br />具体的な根拠ではなく全て自分の主観による評価、という印象を受けました。
<br />「そういう意味でいったら、私はそうは思わないけど」と思う人は
<br />特に何も共感できない部分だと思いました。
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