一応黒本の教科書と問題集を持っているのですが、もの足りなくてこちらを購入しました。読んでみて思ったことは初心者向けではないなと思いました。まったくの初心者の方でしたら黒本とかがお勧めです。付属のCDの問題もなかなか多くて実践にはいいかもしれません。
本書と黒本問題集改訂3版の2冊で一発合格できました。
<br />他のレビュアーさんが的確なことを書いているので、私からは、ポートセキュリティの構文に変更がある、ということについて書きます。
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<br />Cisco IOS Release 12.1(6) EA2以降、機能は同じでも構文の異なるコマンドがあります。たとえば書籍のセクション154で紹介されている port security コマンドは、最新のIOSでは switchport port-security コマンドに変更されています。試験でも Catalyst 2950 のポートセキュリティは switchport port-security コマンドで出題されました。詳しくは Cisco の Web サイトから『Catalyst 2950/2955スイッチ ソフトウェア コンフィグレーション ガイド』を参照してください。
ここに書かれている皆さんのレビューや、他サイトのCCNA受験記の評判を頼りに中身を確かめもせずに購入しましたが、皆さんが評価されているほどのものとは思えませんでした。
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<br />・文章自身の理解に骨の折れる部分が少なからずある
<br />・用語の定義が曖昧な箇所がある
<br />・問題の解説が不親切(明らかに手抜きを感じます)
<br />・見開き、もしくはページ単位での説明となっているため、構成に無理のある部分が見受けられる
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<br />以下に一例として、"Proxy ARP"に関する説明を抜粋します。
<br />『このため、このARP要求はルータに受信された後は、ルータがこのARP要求の送信元IPアドレスと送信元のMACアドレスを自分自身にセットした新しいARP要求を宛先Cが存在するサブネットにブロードキャストする一方で、ルータは自分自身のMACアドレスをARP応答として送信元Aに返信します。』
<br />句読点、助詞の使い方等が無茶苦茶です。
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<br />唯一、出版社サイトからダウンロードできる「ファイナル改訂版」(付録CD-ROM問題のアップデータ)は好評価です。(レビュー投稿時点での)本番レベルの問題に触れることができます。
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<br />本書の内容をしっかりと理解して身に付けるならば、素人でも合格レベルに達することができる、というこは実証できましたが、本書だけに拘らなければ、もっと効率の良い学習ができたような気がします。RIP,OSPF,PPP,FRAME RELAY などに使われる用語や動作を理解されていない方に対して、本書を主教材として学習することはお勧めできません。
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<br />読み手に必要以上の労力を強いる(例えば、自分なりにコマンド等を整理する作業は必要な労力です)ということで感情的には低評価なのですが、上述の「ファイナル改訂版」を考慮して、星3つとします。