いくつかのゲームに名を残し、現在もゲーム畑で活躍中の涼元悠一氏が描く「ノベルゲーム」の製作工程を記したいわゆる「How to 本」。
<br /> いわゆる「ゲームシナリオの書き方」的な部分の中で氏が活躍していた美少女ゲームの分野で踏襲してきたシナリオの書き方や、その中で発生するゲーム製作としてのイベント(工程。立ち絵・背景や音楽の発注、声入れなど)について、リアルな描写で綴られた1冊です。
<br /> 特に所々に出てくる「社長」の皮肉なのか核心なのかわからないお言葉や、「必要だけど、実際にはほとんど触れられないドキュメント類」などには、現場のリアルさが一番よくかもし出されていると思います。
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<br /> この本では環境に依存しないように汎用的に描かれている分、実際にシナリオを書くにはそれに対応した環境とその環境に準拠した文法に従う必要があります。
<br /> 逆に言うと難しい言語や専門用語を知らなくても読める「読み物」としても読みがいのある1冊になるかもしれません。
非常によく出来た入門書です。
<br /> ノベルゲームのシナリオライターの仕事の流れや手順などが細かく書かれています。
<br /> 実践的な本で、実戦で役に立つと思われます。
<br /> ノベルゲームのシナリオライターの仕事がどういったものか知りたい人等には、とてもよい本だと思われます。
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<br /> とはいえ、一度でもプロの現場を経験したことがある人なら、ほとんど見聞きしているであろうことが書かれています。
<br /> すでにプロとして活動している人には、「涼元氏がどういったやり方をしているのか」という参考資料程度にしかならないと思います。