要求定義は非常に難しい作業です。前の経験がなかなか活きず、ここで苦労したから今度はしっかりやろうと思っていると、そこは大したひねりもなく、前は楽だったポイントに落とし穴があったり、網羅的にと考えると間違いなく時間不足になってしまったり・・・。
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<br />そうした中でチェックリストは非常に有効な手法だと思います。チェックリストに従って、どの辺りが今回のシステム開発の肝になりそうなのか探りを入れて、これはと思ったら網羅的に調査していく。そうした中で、このチェックポイントは非常に有効だと思います。今も実際にこのチェックポイントをベースに自分なりに取捨選択をし、一部書き直したものを使って要求定義をすすめていますが、この本に出会わなければ見落としていたであろう多くのポイントを早期に発見し、検討することが出来ました。
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<br />これはどこかでWiki化してみんなで更新していけるようになれば、尚更良いかと思います。
経験のない人には一見簡単な作業に見えるが、形の見えないソフトウェアの世界ではこれが意外と難しい。また大型ソフトになると、ステークホルダーが多種多様いて意見をまとめることだけでも至難のワザだ。具体例は敢えてここでは書かないが、本書は未経験者が必ずハマる落とし穴に落ちないように細かいチェックリストが提供されているところが他書籍にはない差別化要素である。経験の浅いシステムアナリストやプロジェクトマネジャーにぜひ一読をお勧めする。
実践的なチェックリストなので、要求定義の作成で<br>漏れがないかを各場面毎にチェックするのに適しています。<br>欲をいえば、ポイントが多いので、チェックリストを<br>CDで添付するか、ダウンロードできるようにしてもらえれば<br>より活用しやすいと感じました。