WBSのブレークダウンの方法に関しては、わからなかったことが多いので買ってみた。例も出ているのだが、晩餐会や書籍出版プロジェクトのWBS例などであり、IT系の開発プロジェクトからすると、イメージが少し乖離する。残念です。せっかくなら、IT系の例も載せてほしかった。しかし、WBSそのものの理解はできたので、★4にしました。
WBSという言葉自体はよく聞くが、その解釈は相当人によって異なるという印象がある。本書はそのルーツとなったものとして基本が描かれている。プロジェクトと一言でいっても、同じものが絶対にないのと同様にWBSの書き方もその状況により異なる。しかしながら、いずれにしても基本あっての応用であり、その基本を正しくつかむためには非常によい内容だと思う。
現場で、何度もWBSを書いてきました。基本的なところは理解しているつもりでも、自己流・属人的であったかを再認識させられました。原則と基本を再認識させられることが多く、大変参考になりました。特に100%ルールや、分解ルール(プロダクトの分解、サービスの分解、結果の分解、横断的要素、PM要素)については大変参考になりました。今までPMPなどのフレームワークと現場との乖離感を憶えていたのですが、経済産業省CIO補佐官へのインタビューの記事で少し納得したところがあります。WBS作成におけるQAの章は、簡潔によくまとまっています。良本だと思います。