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ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業(1) ( 鶴保 征城 駒谷 昇一 )

これまで大学で教えてこられなかったこと,でも実際の現場では必要なことを”実況中継”的に書いてある.学術書というよりは,(決して悪い意味ではない)ある種ハウツー本の印象です.この本に書かれていることを,その通りにやって行けば,そこそこの程度の水準の仕事はできるでしょう.でもなかなか一歩ぬきんでるというのは難しいのでは?と言うのも,原理原則あるいはコンセプトに関する記述が読み取りにくいせいだと思います.おそらく理想的には,例えば最初にこの本で講義を受けて,一通りソフトウエア開発を体験した後に,理論的(=現在の大学で教えられている!)ソフトウエア工学の講義を受けたら有用なような気がします.ただ類書は非常に少ないと思いますので,有用な書籍だと思います.

大学での授業が丸見えなのに驚きました。よほど教える内容に自信がないとここまでは書けないでしょう。ソフトウェアエンジニアリングの入門者には分かりやすく、経験者にとっても技術の全般を見渡すことができる名著だと思います。

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