PDD(広汎性発達障害)と診断を受けた息子がいます。当初AD/HD(多動症候群)と診断されていたのですが、どうにも普段の育児に当てはまりきらず、不安に思ってこちらを読んでみたところ、当てはまることがあまりに多く、再診断のきっかけになった本です。
<br />内容も具体例がとても多く、またわかりやすい文章で書かれていますので、簡単に読み進めることが出来ます。そして、それに対する対処法、診断に行くときの心得(というか、心持)、幼稚園や保育園への説明の方法など、どれも実際に教えて欲しかったものが書かれているので、自閉症児を抱えることに対し、まだ心構えが出来ていない親にも、それでもすぐに行動できるようになっていると思います。
<br />また、著者の暖かい人柄が表れており、障害を「受容」することについてなど、つい自分が「ダメな母親なのでは・・」と思ってしまう気持ちを、少しやわらげてもくれます。
<br />もちろん、高機能自閉症含め、いわゆる「軽度発達障害」の障害内容にもわかりやすく説明がされていますので、「まず何から読んでみようか・・」と思った方はこの本を一冊読んでみることをお勧めします。
障害の判定基準から幼児期の行動、学齢期に陥りやすい悩みとこの本だけで、というよりこの本があれば、他の本はいらないと言っても良いくらいです。心配している部分、周りを悩ましている部分をサポートしてくれますよ。通っていた療育センターで全体購入したほどです。ふと壁にぶち当たりどうして良いかわからなくなった時に、読めば必ず前向きな気持ちになれます。高機能・アスペルガー・広範性かもと心配なさっている保護者や関係者にはぜひ読んでほしいです。
4歳の自閉症児の母親です。一歳半検診でひっかかり療育センターで自閉症と診断されてから最初に読んだのがこの本でした。当時まだ子供の障害を充分に受け入れることができず動揺する毎日でしたが、そのわたしの頭の中を落ち着かせ、前向きに考えることができるようになるきっかけを与えてくれた本当に有り難い本です。この本に出逢っていなかったらもっと長い時間、動揺することに大切な療育の時間を費やしていたかも知れません。是非おすすめしたい一冊です。