この本に書かれていることは、人が育つ、つまり「ビジョナリーカンパニー」のコリンズのいう「時を告げる」ではなく、「時計を造る」、「良い組織」ではなく、さらにその上の「偉大な組織」を造る仕組みだと思います。目的・成果物・成功基準を議論するODSCシートは、人の感情を乗せますので、ワクワクしながら、楽しく仕事ができるようなります!本当に凄いと思います。つまり、やる気(=モチベーション)がひとりでに沸いてくる。管理しなくても、ODSC作成段階でモチベーションが高まってくる仕組みだと思います。なにしろ感情は人間行動のエネルギー、活動の原典ですから!山深い田舎の現場代理人が「今まで、自分の現場のことしか頭になかったんだけれど、これって、困っている現場があれば助けられるシステムだね!」って言ったのには、びっくりしました。全体最適を考えることのできる社員が、15分のODSC議論、2時間の工程表作成で誕生してしまうのですから、驚嘆です。
著者の語り口が絶妙なので、おもしろく、短時間で読みきってしまいますが、とても深い所まで書かれた本です。
<br />こんなのでいいの?というくらい、簡単なので、入門書のように感じるかも知れません。
<br />しかし、理解が深まると、これが全てだと思えるようになります。
<br />それでいてとても実践的です。
<br />
<br />痛みを伴わずに、知恵とチームワークで改革を成し遂げるためのテキストです。
<br />社員は上司に、管理職は経営者に読んでもらえば、マネジメント改革の第1歩となるでしょう。
<br />
<br />『岸良流』の太鼓判があり、カラー印刷と相まって重要なポイントをすぐ探せます。
<br />
<br />内容とは関係ありませんが、パラパラ漫画が載っている書籍を初めて見ました。
→二匹目のドジョウですが、一匹目をすくっていない方は
<br /> こちらからおすくいください(※)
<br />
<br />→活きがよく、すくってから料理するには、もってこいです
<br /> 特に、社長直轄部門や、人材開発関係部門はこの本から..
<br />
<br />→「コマンド&コントロール」から「コミュニケーション&コラボレーション」へ
<br /> この言葉 いただきっ♪
<br />
<br />→経営革新に携わる人は、P121の1ページだけ
<br /> 人材評価制度に携わる人は、P137とP138の2ページだけ
<br /> 読んでみてくださいっ! きっと何かが変わるはず!?
<br />
<br />→プロマネ関係の人は、1匹目の方がいいかも..
<br /> あいわからず、著者の奥様の絵がかわいい
<br /> P75の「かねくい虫」は最高!
<br />
<br />※「CD−ROM付 目標を突破する実践プロジェクトマネジメント」