この本に記載されている問題を何回も解く。
<br />それで生化学や分子生物学の院試対策は十分だと思います。
<br />細胞生物学の章もありますが、この部分はちょっと物足りなさを私は感じました。
<br />タンパク質の選別や小胞輸送に関する問題は皆無です。
<br />本のタイトルにあるように生化学と分子生物学がメインの問題集だと思います。
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生化学・分子生物学(含む免疫・発生・分子医学)の全体にわたり、基本的な事項を確認できる良書。各分野の莫大な知識の中でどの程度まで押さえておくべきかの目安となる。酵素反応速度論、核磁気共鳴や結晶解析などについては、前書「生化学演習」(柳田充弘ほか著、東京化学同人、1979)の方が出版年は古いが基本を押さえて充実しているので、本書とあわせて用いるのがよい。
題名こそ生化学・分子生物学となっていますが、細胞生物学や発生学・免疫学などの問題も扱っており、きわめて広範囲に演習できます。<p>問題のレベルも、大学問題集にありがちな「これ解けるやついるの?」といったレベルのものではなく、調べたり悩んだりすれば何とかいける、といったようなギリギリの(?)レベルの問題をおく集めており、勉強したなぁという気にさせてくれます。<p>中には難しすぎるor高度な知識がないと手が出ないというものもありますが、数問ですし、何よりそういった問題は※印をつけて判別できるようになっています。<br>特にお勧めなのが、大学の教科書・問題集にしては解説が詳しいこと。わからなかった問題も解説を読んで二度三度と繰り返すことで確実に力になります。