他のBL系小説を読み慣れてる人は読みはじめ5ページくらいで漢字の多さにちょっと疲れるかも‥。でもけして「つまらない」とか「あきた」なんてことにはならないと思うので大丈夫です。要は慣れです。読み慣れてくるとスラスラいけます。全体的に恋愛的要素は少ないですが独特の雰囲気はハマると続きが読みたくなります。‥なので全巻まとめて買ってから読むことをお薦めします。
表紙の絵が気に入ったので買ってみたのですが、これがなんと大当たりでした。
<br />文章がとても素敵でBL特有のなんともいえない可愛らしすぎるような文体でないので、
<br />自然な感じで読めました。
<br />主人公、椎葉の心理描写もわかりやすく、とても入り込みやすいお話でした。
<br />性描写ももちろんありますが、くどすぎず軽すぎずといったところでしょうか。
<br />こってこてのBLで性描写がどこか現実離れしているようなお話が苦手な私でも、
<br />苦になることなく読めました。(多少激しい部分もありますが…)
<br />少女漫画のようでないところがとっても好きです。
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刑事VSやくざ の男っぽさ満載! 受けがちゃんと男の心理で動いているところがいい。孤独感やプライド、自分との戦い。それに、事件の謎解きがあいまって先を読まずにいられない。
<br />おまけに簡単には「めでたしめでたし」とならなくて、二人の駆け引きや言葉のやり取りが最高!!!
<br />個々のキャラクターも生き生きとしていてそれぞれに魅力的。文章に深みがある。値段は高めだが読み応えがあって、値段の価値は十分にあると思う。
<br />冷静になって考えると「そりゃないよ」ってなところが多々あるのだけれど、それを超える面白さがあったと思う。「咬痕」「裂罅(れっか)」「残光」と、四冊あわせて一気に読みたいシリーズ。
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