本書は、「民法的なものの考え方が身につくように」ということで書かれています。<br>単に条文の解説にとどまらず、その条文を構成した基本概念を説き明かすことから分かりやすく説明しています。<br>その基本概念は、難しい民法基本用語を避けずに、それを分かりやすく説明し、そこから説き起こしています。<p>民法が、大人の常識として利害関係者を調停したものに合致したものであることを実感させてくれます。<br>そして、一貫した民法的なものの考え方により、未知の問題に当たっても、正しく対処することができ、条文が未整備な領域にさえ正しい判断をすることができるようになります。<p>本書の第１巻には、第２版が出版され、この第２巻にも第２版が出版されることでしょう。<br>しかし第１巻ではページ数の変化は無く、第２版にも改版の序が記されておらず、さほど大きな変更は無かったものと思われます。<br>第２版の出版を待たずに、この第２巻の学習、習得に入るべきと思います。