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| 本当に使える見積もり技術―ソフトウエア開発を成功に導く
(
初田 賢司
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本書は、日経ITプロフェッショナルに2005年5月号から、2006年3月号まで連載された、「本当に使える見積もり技術」を加筆修正して出版された本である。連載当時から興味深い内容であったので、今回の出版はよいことだと思う。著者は、ファンクションポイント法(FP法)の専門家である。理論的に仕事をしているSEにとって、見積だけが、「KKD(勘・経験・度胸)」法では、困ると思う。本書では、見積の準備、なぜ見積が重要か、その心得を説明した後、ソフトウェアメトリクスの話が出てくる。そのソフトウェアメトリクスを論じたうえで、FP法が出てくるので、なぜFP法なのかという部分もわかりやすい。またFP法の説明も端的でわかりやすく書かれている。このFP法の部分がメインと思っていい。それから、係数モデルによる見積や、WBSによる見積が書かれている。実は、これらは、規模見積であり、そこから工数見積に展開する部分で悩む方も多いのではないか。この本では、規模見積から工数見積、期間見積、価格見積まで展開していく方法が説明されている。ここは、著者の見識であろう。しかし、なかなかこの部分の展開が書かれている文書が少ないので、貴重である。参考にするといいと思う。最後に見積書の作成が書かれているが、これはおまけかな。本書の本質は、FP法の使いこなし方と、規模見積からの工数見積、期間見積、価格見積への展開の2点が中心であり、その内容は、わかりやすく説明されている。見積を具体的に実践する方におすすめしたい。
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