社会起業家達の簡単な経歴や社会起業する動機などがメインの内容で
<br />自分としてはもっと彼等の社会起業としてのシステム、
<br />運営方法などに主眼をおいて内容を充実させて欲しかった。
<br />本自体はおしゃれです。
世の中のおかしな事、ひずみやゆがみに気が付いたとき。
<br />それをどうにかしようと自ら立ち上がり行動を起こす人。
<br />この人たちのことをチェンジメーカーと呼ぶ。
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<br />世界中で様々な分野で活動が行われている。
<br />ボランティアとはちょっと違う。
<br />NPOやNGOがこれに近いスタイルだろう。
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<br />「木を植えた人」という絵本があったけど。
<br />あれに近いイメージかな。
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<br />なんか変だ、なんかおかしいと感じて。
<br />そのままにしたり、誰かがなんとかするだろう。
<br />ではなく、コンパッションを持って実行している人たちがいる。
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<br />こういう事を知る必要がある。
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聞いたことの無いソーシャル・アントレプナーシップと言う言葉。<br>「社会福祉」と「お金もうけの起業」という一見相反する二つを組み合わせた造語で有るらしい。<br>バブル絶頂期の日本は外国人から見れば、まさに豊かな生活の糧にあふれた国で有ったらしい。今の日本には何処に向かって進んでいるのかと不安を感じないではいられない状況が有るが、まんざら捨てたものでもなさそうである・・・と言うのも、何らかの社会の矛盾を解消しようという情熱を持った人達が居るからだ。そういう夢を持った行動家の実態が書かれているこの本を読めば暗く閉ざされたかに思われる社会にも一条の光りが垣間見える。<br>まさに救われる思いがする。但し簡単な事では無い。それを遂行する為には持続力と誠実さ、そして人間が本来持っている欲望さえもコントロール出来るという確固たる信念も要求される。それらを全て兼ね備えた者だけに途は開かれる。こういう起業者達が一人でも多く出現する事で世の中は少しずつでは有るが変わっていくのだと思う。大変感動しました。