「給与で金持ちになった人はいない」「彼は賭けそして勝った」という一文が示すとおり、長期計画など建てずにしっかりとリスクをとれ。という内容。資産運用を生業としている私が読んでも、とにかく爽快で読んでいて気持ちがいい。ただ、長年培ったチューリッヒの公理を文章にしたものだけに抽象的過ぎる。この本をきっかけに何かを始めようという人には危険な本だ。具体的な投資法がしっかりと示唆されている本を読んでからマーケットに入ることをお勧めする。
<br />「ウォール街の著名な投機家の多くが、常に何かを心配している状態は自らの人生の一部だと明言している。不平として言った者はほとんどいない。彼らはいつも朗らかだった」という一文は、何にも変えがたい名文句だ。
全ての投資は投機に過ぎないという視点から、その単なるギャンブルから降りる方法や勝ち逃げする鉄則を綴った書。
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<br />投資の概説は全くないが、投資の本質を見事に据えきっている。
日本で翻訳され出版されるまで、約20年の月日が必要なのか?それこそが問題だ!
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<br />とまで思わされました。
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<br />最近、やはり英語ができないとデジタルデバイド以上に情報が遅れるなーと痛感して、ipodを使っての英語勉強に励んでいる毎日です。
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<br />それにしても、このような投資指針を持ち得ない多くの投資家は、あっというまに敗北してしまうだろう、というのがいまの感想です。