テレビ業界の内幕というのは、知られているようでほとんど知られていない。知られていることも、大概は番組制作の内輪ネタのような話ばかりだ。特に知られていないのがビジネスとしてのテレビの成り立ちだろう。何しろ、圧倒的に強いメディアとなったテレビが、自分自身の経済的な基盤に関わることに触れるはずもないのだから、当然なのだが。
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<br /> 本書はテレビや広告業界に携わった人なら、ほとんどが知っているような常識を丁寧に述べていく。そこには、テレビ局員の異様な高給(平均年収1500万!)と恵まれて過ぎている労働環境(福利厚生や勤務形態)が権力との結びつき、そして公共財であるはずの電波への規制によって成り立っている姿が浮き彫りになっている。
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<br /> とはいえ、この世界の知識がある人にとっては、どれも「常識」であって、取り立てて新しい切り口や事実はない。内容や取材ではなく、こういった「社会悪」とすら言えるテレビをめぐる状況を世間に知らしめるという一点によって、4つ星の評価。
中身が薄い本。
<br />ビジネス誌4〜5ページ分の内容を1冊にしてる印象。
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<br />加えて業界を知るものからすると取材力がなさ過ぎる。
<br />文章も取材量の少なさをごまかそうと誇大表現が目に付き大学生の作文レベル。
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<br />情報も結構間違ってるし。
<br />本当に関係者に取材したんだろうか?
<br />ただ全くテレビ業界のことを知らない人にとっては面白いと感じるのかなぁ・・・。
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<br />テレビ局がネットに過去の放送を流さないのは
<br />利益を守るための陰謀みたいに書いてあったけどそれはないだろ。
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<br />誰かも書いていたけど、単純に著作権処理上のギャラの問題だけ。
<br />それが解決すれば全部自局のHPでGYAOするでしょ。
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<br />立ち読みで十分。
<br />日経記者もレベルが落ちたもんだ。
うん、この本はよかった。
<br />今年の検索キーワードベストテンでGyaOとユーチューブだけが突然ランクインしてるのでも判るように、動画をネットで視聴するのが当たり前になっている昨今、ネットでテレビがなんで見られないのかを、「取材するまでテレビ業界についてほとんど無知」だったという著者だからこそ書ける、偏見先入主なく客観的な視点、門外漢にも理解可能な平易かつ明快な文章で綴った本。
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<br />「見られない」のではなく「見せない」原因が次々と暴かれるのは読んでてスリリングだった。
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<br />もちろんテレビが一方的に悪者ではないはず。一企業が自前の製品(コンテンツ)を付加価値を高めて効果的に売るのはきわめて当然だからだ。
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<br />でもどうだろう、時代の進歩発展を阻むのは、新世代の無鉄砲な失策、蹉跌だけでなく、既得権をもつ旧世代の頑迷固陋な専横、跋扈であったりすることも歴史上多々あることといえる。
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<br />様々なことを考えさせられた。