VCと渡り合うために抑えておくべき項目について非常にバランスよく書かれている本でした。ちょうど今VCと交渉をしている最中なので、大変参考になりました。私が一番知りたかった資本政策の作り方やVCとの交渉テクニックなどは良いヒントを得られました。また、将来我が社が公開するためには何が必要なのかも教えられました。ベンチャーの経営者の方にはお奨めできる本です。
VCから資金を調達したい起業家にとってよくまとまった入門書。
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<br />著者は、公認会計士で、大手監査法人で監査、税務申告に携わった後外資系通信ベンチャーのコントローラーを務め(一年ほどで辞めたようですが)、その後大手VCに務めたという経歴の持ち主。
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<br />投資する側、される側、そして第三者の会計士として調査する立場、全てを経験していることが、コンパクトに、バランスよく、VCから資金を調達したい起業家にとって必要な最低限の知識をまとめることを可能にしている。
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<br />このくらいは読んでからVCに会った方がいいです。
会社を起業して、今まで資本政策の本を探していたがアカデミックな本ばかりで忙しい社長業の中で資本政策の理解を深めてくれる本はなかった。ベンチャーキャピタル出身の公認会計士であり、すでに監査法人から独立した立場で書かれているので、起業家のために助言する形になっている点が信用できる。
<br />起業家の視点でかかれた良書といえる。この本を読まずに、いいなりで資本政策を策定しなくて良かったと思う。
<br />著者にはさらに、踏み込んで具体例を記した実務書の続編を期待したい。