猫の手冒険隊、集結!―ソード・ワールドRPGリプレイ集×S〈1〉 みんなこんな本を読んできた 猫の手冒険隊、集結!―ソード・ワールドRPGリプレイ集×S〈1〉
 
 
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猫の手冒険隊、集結!―ソード・ワールドRPGリプレイ集×S〈1〉 ( 清松 みゆき グループSNE )

基本的かつ平均的であるというのは、大概、地味で平素である。<br />「清松さんの時代が終わった」<br />と書いてる人がいてるが、この本を最初から最後まで読んで、後書きを読めば、なんで地味で平素か、わかる。解らなければもう一度読むべし、それでも解らなければ、TRPGは出来ないだろう。<br />実際、最初から最後まで読んで、かつ、TRPGをやってるorやりたい人であれば、これほどGM運営の基本に適したものはない。(本中のプレイヤーが適してるのかはちょっと……)<br />ソードワールドは、キャラクターありき……ではない。筋力24とか虚弱体質なんぞ、GMにパワーバランスをとるのに苦労させるだけ、藤澤さん・秋田さんの後ろには、清松さんがいてサポートしているからパワーバランスを取れている。読み手としてだけの意見なら、藤澤・秋田、のリプレイのほうが面白いかもしれないが、TRPGはGMとプレイヤーが協力して楽しむもの。<br />実際に自分がTRPGをやるときになって、筋力24や虚弱体質をプレイヤーに認めたら、それを生かさず殺さずしないといけない。それは清松さんの基本があって、藤澤さんや秋田さんを自由にさせても、清松さんが手綱をしっかりと引いているからだ。<br />なんでもそうだが、何事も基本が大事である。基本がなければ応用が効かないもの。故にこの本のキャラクターは、基本に忠実であろうとしたのかもしれない。だから、地味で平素で平均的なのだろう。<br />ヘミングウェイも言っている<br />「行間を読め」<br />と……

へっぽこやぺらぺらとはとは違う地味なパーティ。ですが一人一人のキャラの性格がしっかりしていて、そこそこ面白いリプレイになっています。サポートも充実していますのでシナリオ作りの参考になるでしょう。 清松さん登板は一種の原点回帰でしょうか。 私的には星4つです。

昨今の面白いリプレイは読み物を意識してかはたまた偶然か、PCの能力が極端だったり、出目が極端だったり、あるいは世界やキャラの設定をこれでもかと造って盛り上げます。 <br />しかし残念ながらこの作品は・・・レベルが低い&ソードワールドなので大仰な設定を造ることもできず、またNPCとの絡みが異常に上手い秋田みやびさんみたいなこともなく・・普通。 <br /> <br />初心者入門に適してる、目新しい特徴がないSWで、普通の能力値で、常識的なプレイヤーで、上手いGM・・予想外のこともなく内容もシステマチックに淡々としてて読み物としてちょっと残念でしたね。

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