今までのシリーズに比べて、ほのぼの感をとても感じる作品でした。
<br />暖かみのあるリプレイですので、そのような話が好きな人にはオススメです。
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<br />このシリーズではSEコンバットという簡略化されたルールを使用しており、SEコンバットについての解説もついてます。
<br />戦略性が多少失われますが、非常に分かりやすいので初心者を加えてプレイするなら良いと思います。
「監修者のまえがき」がリプレイというものの作品性について自覚的なのが、NEXTのまえがきと比較してみても興味深かった。
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<br />肝心の中身。
<br />熟練GMと初心者含むPCがつくっていく物語がほのぼのとなっていく様子が、自然で好感。「PCに初心者」が新機軸かな。
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<br />導入の展開部分、パーティ結成までの短いなりゆきが見事。そして、これによりこの本の各話に一体感が生まれている。
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<br />ゲーム面でも登場モンスター等、各種の細かい工夫が楽しい。
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<br />伏線の張り方が上手に思えるので、続巻での展開にも期待である。
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<br />本書では、戦闘の選択ルールとしてSEコンバットというシステムが紹介されている(実際のプレイで利用可能な程度に詳細に記載されている)。本リプレイでも採用されている。
<br /> 「簡略化ルール」と本書では述べられているが、
<br /> むしろ、通常ルールとは「まったく異なるスピーディな戦闘を新鮮な感覚で行える」「使い方しだいでは戦術も奥深い」のがSEコンバットと感じる。
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<br />通常戦闘ルールが、マニュアル車のセダンという感じなら、
<br />SEコンバットは、AT車のスポーツセダンというイメージかな。