結婚2年目の今年、家事にもちょっとだけ余裕ができたので、
<br />夫の健康のこと、食費の削減を考えて、お弁当作りを始めました。
<br />けれども当初、あまりにも時間がかかりすぎるのとレパートリーが
<br />なさ過ぎるのとで、派手に挫折……。お弁当プロジェクトは、
<br />一時期、無期休止状態になっていました。
<br />
<br />そこに登場したのがこの本です。お弁当作りをあきらめ切れず?!、
<br />検索していた時に、実家の母が昔、婦人之友社の家事の本を
<br />よく読んでいたのを思い出して、一冊だけ買ってみようかな……
<br />とダメモトで購入しました。
<br />
<br />結果、これ一冊で「おべんとう力」が短期間でグンとアップ!
<br />本当に、まとめづくりとフリージングを活用すれば、朝忙しい時や
<br />寝坊をしてしまった時にもパパパッとバランスの良いお弁当が
<br />作れます。しかも紹介されているレシピはどれも調理が簡単で、
<br />私はお世辞にも料理が上手な方ではないのですが、それでも十分
<br />作りこなせます。色どり別にさまざまなレシピが紹介されていて、
<br />眺めているだけで、あ、これ今度作ろう、とモチベーションが。
<br />
<br />その他にも、栄養バランスの話や、お弁当はふたをする前に
<br />冷まさなければならないけどなぜか?といった、誰も教えて
<br />くれない基本中の基本についても、筋道だてて教えてもらいました。
<br />
<br />私にとっては、おべんとう作りのバイブルとも呼ぶべき本です。
<br />で、ランチを外食するのと比べて、本当に食費が削減できています!
お弁当作りの本はたくさんありますが、この本ほど実用的なものは少ないと思います。
<br />簡潔なレシピ、必要にして最低限(各レシピに1枚)の写真、お弁当じゃなくても食べたくなるようなおかずたち。
<br />紹介されているレシピのところどころに、小さなマークが付いていて、
<br />常備菜になるおかず、フリージングできるおかず、まとめ作りに向くおかずが一目でわかるようになっているんです。
<br />そんなおかずが数えたら、なんと百以上!
<br />そのほかにも、朝パパッと作れるおかず多数。
<br />毎日のお弁当作りを、効率的に続けたい人におススメです。
<br />お料理自体全くの初心者という方には、少し難しいかもしれません。
<br />本の大きさもコンパクトで手にとって見やすく、
<br />他の方も書かれているように、本棚に(キッチンの片隅に)いつまでも置いておきたい控えめなのに頼れるヤツです。
10年以上愛用してボロボロの状態です。毎年入学シーズンになると本屋の店頭に弁当本が沢山並びますが、どれを買おうかお悩みなら、この本をお薦めします。お弁当本の決定打、中身の充実ぶりがスゴイです。
<br />
<br />主菜は牛肉・豚肉・魚etc.といった素材別、またツナや鮭缶etc.といった加工品をうまく使ったおかず、副菜は緑や赤のおかずとして野菜のおかず、その他にも「常備菜」や「もう一品ほしいときのおかず」なども紹介されていて、まさに痒いところに手が届くような懇切丁寧な構成。
<br />
<br />お弁当作りは前夜の食卓の延長線的な部分が大きいので、毎日の食事の内容を考える上でも大変に役立っています。お弁当作ってウン十年のエキスパートの方たちの体験談などもあり、その部分も大いに刺激を受けました。使われている弁当箱も食器もどこの家庭にもある普通のものが使用されていて、その部分も好感が持てました。派手さは全くありませんが、地に足をつけた料理本だと思います。