いろんな料理本がありますが、その中でも普遍的で最も素晴らしい一冊だとおもいます。
<br />母から子へそしてその孫へ。日本女性のスタンダードでもあるとおもいました。是非一度手にとっていただきたいものです。
「読む」料理の本である。
<br />最近多い大きな写真入りのパッと目立つ本ではない。
<br />ぱらぱらめくっただけでわかった気になるような箇条書きのレシピでもない。
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<br />だがところどころに掲載されている料理の写真は、品が良く(器も素晴らしい)とても美味しそうだし、
<br />作者が前書きでお願いしているように最初から最後まで一度通読することで、
<br />料理全体に応用可能な段取りが身に付く。
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<br />たとえば、茄子のあく抜きひとつをとっても、
<br />本書には大変理にかなったやり方がのっていて、
<br />一度身体で覚えると他の料理を作るときにも役に立つのだ。
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<br />限りなく応用可能。
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<br />料理とは頭で理解し、身体で覚え、心をこめてするものだということを、徹底して教えてくれる。
<br />堅苦しく考えず、ゆっくり向き合いたい一冊。
今まで何冊か買った料理本というと、使い勝手のよさから、食材で引けるものが多かったのですが、この本は日本の料理の基礎である「だし」から始まり、「汁もの」「鍋仕立て」「蒸し物」「煮物」・・・・というように主に調理法での章立てがされています。
<br /> 各レシピもまるで語りかけるような口調で材料の扱い方についての注意点などに紙面を割いているため、使い勝手の良さ悪さでは語れない、先生についたと思って料理を習う、という本です。
<br /> 今まで自分が知っている限りの食材での料理に飽きてしまった人、特に和食でのレパートリーを広げ、もてなし料理もうまくなりたいと言う人にはうってつけではないでしょうか。
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