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ボクだけの巫女姉妹 ( 羽沢 向一 )

 と、ある島の巫女とその島の救世主の血を引くものが50年に一度交わらなければならないという。 <br /> そしてその救世主の血を引く主人公は島の巫女の訪問を受けた。 <br /> 島にいた救世主の血筋が絶えてしまったため頼れるのは主人公しかいない、とそのまま三姉妹の長女と結ばれてしまった主人公はその島を訪問して残り2人の巫女と3人の母親という1対4の関係を持つことになったのだった。 <br /> <br /> 主人公が儀式の対象に決まると迫り来る「アヤカシ」の存在が上手く主人公に3姉妹攻略の動機付けを行い、おっとり長女、奔放な三女にツンデレ次女という組み合わせも悪くなく、儀式後に起こる急転直下のイベント、そして最終的に明かされる巫女と救世主、そして島の守り神の謎。最終的に4人と島暮らしというハーレムエンド、とテンポのいい物語が展開されています。 <br /> ただ個人的にはテンポよく読めすぎてこの文庫の肝心な意味での印象は薄いです。 <br /> 姉妹が行為を儀式として割り切ってしまっているからか、もともと筆者が少女モノより年上や母性モノを得意としているため、自分の対象としている範囲(?)と食い違っているからかもしれません。 <br /> <br /> 二次元文庫に「巫女かるてっと」という同じ「巫女4人モノ」があるのですが、こちらは「巫女4姉妹」という設定になっていますので読み比べるのも一興かと思います。

マンネリ化しつつある使い古された巫女ネタを捻りすぎず、嫌みなくスッキリと仕上げてあると思います。<br />Hのツボはしっかり押さえてあり、主人公への感情移入もしやすく、緊張感のある展開でHシーン以外のストーリーも飽きさせない、良くできた癖の無い秀作です。

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