そうだったのか!現代史
(
池上 彰
)
世界大戦以降の国家間の対立や紛争について、わかりやすく説明されています。
<br /> 西欧(特に米国)がどうして徹底的に共産主義を敵視するのか、中東の紛争の背景にあるもの等が理解できます。惜しむべきは、日本についての記述が少ないことです。アジアの人々の反日感情の要因にはあまり触れられていません。(台湾の親日感情は面白いと感じました。)
<br /> それにしても、独裁者は恐ろしい存在ですが、それをたたく側にもさまざまな問題があり、正義とは何か、国家とは何かと考えるほど、わからなくなってしまいます。
<br /> 戦争を好む人は少ないと思いますが、インターネットの技術なども、冷戦によって誕生したなど、エピソードを知ると改めて、技術というのは紙一重のところで開発されているのだと痛感しました。
新聞等でニュースを読んでわかったつもりだった。
<br />これを読んで、ほんとにそうだったのかと目から鱗が落ちた。
<br />学校では、現代史があとに回され手薄になってると思う。
<br />受験生、ビジネスマン、主婦と幅広くこれが読まれることが望まれる。
<br />ただ、本が大きくて読みにくい。また、説明が冗長であることが難点。
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学校で習ったのは、現代史手前まで。現代史って祖父ぐらいの時代からこっちだから、本当は身近なはずだけど、あまり身近でなかった。この本は、子どもにもわかるように(つまり大人にもわかるように)背景を説明してくれたから、子どもとニュースについて話し合う良い機会になった。ぼんやりとしか知らなかった現代史を改めて見返して、人間について考えさせられました。一家に一冊。
そうだったのか!現代史
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 | 「日々のニュースや、私たちが生きている現代のさまざまな出来事を理解するためには、その少し前の歴史を知る必要があるのです」(「はじめに」より)。本書は NHK「週刊こどもニュース」キャスターの池上彰が、大学生、新社会人に向けて第二次世界大戦後の歴史をやさしく解説した「現代史の入門書」だ。ただし入門書とあなどることなかれ。「中国と台湾はなぜ対立する?」「イスラエルが生まれ、戦争が始まった」「『ひとつのヨーロッパ』への夢」など、今日のニュースの背景を解く全18章は、「今さら人に聞けない」社会人にとっても救いの連続である。大戦後に生じた数々の争いを陰で操る大国、核戦争の縁に立った人類の危機…。現代史ゆえに、当時の軍事作戦が詳細かつ正確に記述されていたり、当事者の語った言葉そのものが書かれている点も興味深い。 <p> 高校の歴史の先生を思い出させるわかりやすい語り口に加え、数多くの報道写真と図説で視覚に訴える作りは、まさにニュース・キャスターならでは。小見出しを多用したコンパクトな文章、人物や用語解説のミニコラムも便利。ただし地図に関しては、必要以上に大きかったり、不要と思われるものもあるなど工夫がほしいところだ。巻末の「もっと知りたい人のために」では、役立つ本やビデオが豊富に紹介されている。単なる専門書の羅列ではなく、おすすめスパイ小説、自伝、戦争取材ものなど、各章に関連してジャンルにこだわった選がうれしい。(岸田晴子) |
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