この本は、2001年〜2004年の4年間における、メジャーリーガー・イチロー選手の各メディア
<br />での発言を集め、構成・編集した『メッセージ集』です。
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<br />世界のトップに立ったイチロー選手でも、いかに悪戦苦闘をかさね、ムダなことも経験して
<br />いるのかがよくわかります。 「試行錯誤の繰り返し」、「小さな努力の積み重ね」、「自分
<br />の行動に対する責任感の強さ」など、職業が違っても大いに参考になる言葉ばかりでした。
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<br />その中でも1番印象に残った言葉は・・・
<br /> 『ムダなことを考えて、ムダなことをしないと、伸びません。』
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<br />興味のある方は、ぜひ一読を!
1ページにつき1コメントですから、決して分量が多いわけではありません。
<br />ですが、私はこの本を買って損したとは思いません。
<br />なぜなら、常に成長を目指して努力を重ねてきたイチロー選手のコメントの1つ1つが、
<br />とても深いからです。
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<br />「ヒットを打って当たり前」と見られているイチロー選手でも、
<br />ヒットが1本出ると飛び上がるほど嬉しいということ。
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<br />クールに見えても、内面ではプレッシャーや自分の弱さなどと
<br />必死に闘いながら苦しんでいること。
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<br />遠い、遠い存在に見えますが、彼もやはり人間なんだなと思いました。
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<br />でも、さすがにプロとしての意識はずば抜けて高い。
<br />彼の考えというか哲学は、野球だけではなく、どんな仕事にもあてはまると思います。
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<br />周りの評価に流されない。結果の悪さを環境のせいにしない。
<br />ムダに見えることもやってみて、失敗すればそこから何かを学ぶ。
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<br />仕事で悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。
<br />今の状況から抜け出すヒントが、きっと見つかると思います。
イチロー選手の言葉は、その一つ一つが心に沁みていく気がします。難解な語句や、奇想天外な言葉が並んでるわけではなく、逆にとてもシンプルなメッセージが強く心を打つのです。
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<br />モンスター級ともいえる巨大なプレッシャーの数々。ヒットを打って当然という空気、記録を宿命付けられる環境など。それに立ち向かうため、イチロー選手が試合、練習、トレーニング、そして普段の生活に至るまで何を考え、どのように行動しようとしているのか。短い中にもその一端を垣間見ることができるのです。
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<br />誰しも日々生きていく上で何らかのプレッシャーを負っています。勉強、スポーツ、仕事。その中でもイチロー選手のメッセージがしっくりくるのは、数字としての結果を求められる環境にいる人でしょう。常にヒットという数字を求められ、それを不断の努力、強靭な精神力で乗り超え続けているイチロー選手のメッセージだからこそ、この本を読んだときに伝わる何かがあるでしょう。
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<br />本書はそのタイトル通りイチロー選手のインタビュー、会見などでの発言を編集し、262個のメッセージとしてまとめたものです。1ページに1つという形式を採り、非常に読みやすくなっています。また、その発言をした際の状況の解説もあり、イチロー選手がその時、その時にどのように考えていたのか、想いを巡らせて見て下さい。
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<br />文字になっていたとしても、イチロー選手の言葉には力強さを感じるはずです。