アジカンのボーカリスト、ゴッチこと後藤正文氏によるコラムを、1冊の単行本にしたものです。
<br />「あ」から「ん」まで、そして後半のオマケ語録、アジカン・ロック面談、ゲスト対談に至るまで、ゴッチの音楽への愛情と熱い思いが溢れています。
<br />「ぴあ」での連載というだけあって、アジカンファンだけでなく、あらゆる人が楽しめるように丁寧に書かれていると思います。
<br />押し付けがましくなく、それでいてどこか親しみを覚える文章には、彼の真面目でひたむきな人格がよく表れているような気がします。
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<br />ゴッチには、アジカンリスナーに対して一貫して唱え続けている、一つの理念があります。
<br />それは「”アジカン”ファンではなく、”音楽”ファンになって欲しい」という事です。
<br />そしてその思いは、この本からも充分感じ取る事が出来ると思います。
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<br />「ゴッチ」と「音楽」を改めて好きになる、そんな1冊です。
外装はシンプルで持ちやすく字もとても読みやすくて読んでて全然疲れません。
<br />心配されているページ数ですが、たしかに少ないですが読み応えが十分に感じられました。
<br />ロックなどに関するあらゆることが書かれているのでロックの勉強にもなりました。
<br />ゴッチの考え方や聴いている音楽などに関しても分かるのでこれを読んでからアジカンの曲を聴くと感じ方が変わります。
<br />とにかくアジカンのファンなら買ったほうがいいと思います。後悔しません。
あえて云う必要もない気がしますが、『ぴあ』にて連載されていたコラムを1冊にまとめたモノです。『あ』から『ん』までロックについてのコラムが書かれています。
<br />『オマケ語録』や『後日談』『メンバとの対談』ファンの方が楽しめるのは、まず間違いない。
<br />でも『ファンなら』で終わらない面白さ。
<br />『洋邦ロックが好き』とか、もっと広く『音楽が好き』と云う人ならまず間違いなく楽しめる内容。
<br />本人が「文章を書くのが好き」と公言しているだけの事はあって、コラムの内容は中途半端な物書きが書くよりも、断然面白い。思わず笑ってしまう内容や、判る人には頷いてしまうような内容まで様々。
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<br />アジカンファンの方にも、もちろんそれ以外の方にもお勧めの1冊です。