ご存知の通り、続編です。<br>でも、前回の内容が薄まっているとか、反復されている、と<br>いったことはなく、町田貞子さんの哲学がまた<br>違った側面から楽しめる、といった感じです。<p>今回は3月から始まって2月で終わる、という章形式をとっているので、<br>前作よりも季節感に溢れているような気がします。<p>例えば、3月では引越しの仕方、4月は冬物のしまい方、<p>5月は梅雨に備えた準備、6月はかび対策、など<br>まるで自分のおばあちゃんから話を聞いているような気分で<br>読み進めることが出来ます。<br>また、他の方もおっしゃっていますが、<br>ぴしっと筋が通っていて、読んでいて気持ちがいいし、<br>他の高いいろいろな暮らし、収納、などに関する本を<br>読むより、場所も取らないし、値段も安いし、<p>これの正と続を買った方がよっぽどいいと思います。
今、流行している家事・節約の本は全部、町田さんがされていたことを踏襲しているように思える。<br>その手の本を出版した人・出版する人にも一度目を通してほしいくらいだ。<br>とても情報量が多いし、何よりも家事が目的ではなく、常に家族を愛する方法として一貫しているのがすごい。<br>何度読み返しても、新たな発見がある。<p>彼女の本は、少しキリスト教の印象が強いが、宗教に関心がなく、彼女にとって孫以降の世代にあたる人でも、とても参考になると思う。
この本の初版は1986年です。そのとき著者は75才。<br>でもこの本は決して古めかしい家事の本ではありません。<br>現在、「節約」「収納」ということが、まるでブームのように騒がれ、<br>取り上げられていますが、<br>その原点が町田貞子さんの本の中にあるように思います。<p>その月々にやるべき家事や人とのつきあい方などが順を追って<p>書かれてあります。<br>そこには見事な合理性、哲学があります。<br>現在、ちょっとみみっちすぎてとてもあこがれを持って<br>読むことのできない、節約本、収納の本などがありますが、<br>この本には理想があります。<p>とてもここまではできないけど、時折原点に返りたいとき<br>読み返し一つでも実践していきたいと思うきりっとした本です。