ブレイン・マッピングというノート術は知っていた。トニー・ブザン氏が提唱していることも知っていた。しかしブザン氏の著書を読んでみたが、とっつきづらかった。
<br /> しかし本書は実に明快で分かりやすい。淡々と読み進めることもできるし、自分でもペンとノートを手にとってやりたくなった。そう思わせれば、著者としては目的を果たしたことになり、成功したといえるだろう。お勧めの一冊である。
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この本は,分かり易くて,すぐに図を描きたくなる本です。私は,今まで何冊か,マインドマップの本を読みましたが,実際に描いたのは,この本を読んだ後です。
<br />この本のいいところは,敷居が低く,すぐに実践に使えるところです。いくつか,ブレイン・マッピングの図を描いたら,マインドマップの解説書を読まれて,違いを確認するといいかと思います。
今回出版されたこの書籍は、マインドマップを日本人向けにアレンジしたノート法という言い方もできると思いますし、もともと昔からいろいろな人たち(日本人も含めて世界中の人たち)が独自のスタイルで活用してきた「平面マッピング式のノート法」を書き易く整理した方法という言い方もできるような気がします。
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<br /> 実際、いろいろな意味でマインドマップとは似て非なるものになっています。
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<br />・「捨てる」のが苦手で「キーワード」に絞り込めない日本人に「書きたいだけ書いていいよ」と、フレーズ、文、表の記述も認める大らかさ。
<br />・4色ボールペンや蛍光マーカーで済ませていいという、気取らない、気張らないスタンス。
<br />・MS社のWordやVisioでも作れる単純さ。
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<br /> ひと言でいうなら「実用本位(志向)」。
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<br /> これらの要素は、すでにマインドマップを活用している人には「ラディカル(斬新すぎ)」と映るかも知れませんが、マインドマップのルールの多さや、解説本のヘビーさの前に挫折していた人たちには福音となるのではないでしょうか。
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<br /> また、本当に「自分でも簡単に描けそう!」と思える、実践的、実用的なカラーのサンプルが多数盛り込まれているのも、初心者向けの本としては嬉しい配慮です。
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<br /> ラディカルに(根源的に)考えるなら、ノートというのは、使いこなしてこそ価値のあるツールです。ツールに振り回されて悩むのではなく、ツールを使いこなす王様になる方が賢いと思います。新しい、価値のあるノート法を身につけたい方にお薦めします。
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<br />P.S.
<br />「王様の速読術はフォトリーの後発」というような話がありますが、斉藤式速読法はフォトリーよりも10年以上前に登場したメソッドですよ。(^^)「王様の速読術」も本当にお薦めの本です。こちらも速読教室の主催者として心から推薦できる本です。
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