江原さんはシルバーバーチの霊訓に対して「経典主義」は行けないと仰っています。要するに、本に書いてあることを一字一句聖典のように崇めることは不健全であり、現実生活にうまく適合させる現実性、融通性が大切なのです。
<br />同じように、スピリチュアルジャッジとはありますが、あくまで、スピリチュアルを学んだ一人の生身の人間たる「江原啓之」という人物の人生に対する判断であるということを忘れては行けないと思います。
<br />あくまで参考意見として、ご自身の生活に生かすのが大事であり、情報の取捨選択も必要です。受験勉強で、要領の悪い勉強は、隅から隅まで一字一句参考書を読もうという夜郎自大的態度で勉強することですが、人生に処する方法も同じです。人間はそれぞれ個性があるわけですから、何から何まで江原さんと同じ判断をするというのは、思想の固定化であり、不健全です。そういうことを認識した上で、読まれると良いでしょう。
それぞれ人生で直面するであろう場面に分けて書かれています。
<br />スピリチュアリズムの考え方は、こういうものだという考え方の
<br />参考にはなりますが、すでに江原さんの著書を読まれてる方には参考になるのか、
<br />疑問です。江原さんも、この本の中で書かれていますが、間違った選択も、
<br />魂にとっては、ひとつの学びとなり、正しい答えなど、ないのだと。
<br />そういう意味では、この本の表題であるジャッジとか、わかるというのが
<br />適切な書き方なのか、わかりません。
<br />最近、流行りのマニュアル本ではないのが、この本の
<br />良さではないでしょうか?
<br />おすがりするという考え方ではなく、一生懸命、人生を
<br />生きるということが大切だと思いました。
<br />「生きてること自体に意味がある」というのは共感したい
<br />一言です。
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人生で起こりうる様々な分岐点にさしかかった時にどういう決断をするべきか、ということが「恋人・夫婦・人間関係」「子ども、親」「仕事」「お金」「住まい」「健康、病気」「死」の7つのカテゴリーに分けて説明してあります。
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<br />現在の自分にはあてはまらないものもいくつかありましたが、「なるほど、こういう時はそんなふうに考えればいいんだ」という発見はいろいろありました。実際にそういう問題を抱えていれば、1つ1つのことばが、もっと深く心にしみるんだろうな…と思います。
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<br />この本を読みながら、多くの悩みの根底には「小我(自己中心的な愛)」が潜んでいるように感じました。相手のためだと思ってやっていたことが、実は自己満足のためだった。自分でも、多々思いあたるところがあります。
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<br />書かれていることの中には厳しいと感じるものもありますが、「大我」の心であえて厳しいことをおっしゃっているのではないでしょうか。大人になると人から叱ってもらえることも少なくなるので、江原さんや美輪さんのような存在は貴重だと思います。
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<br />付録のカードも、とっても素敵だと思いました。