おせちも有元さんらしい、素敵なお手本です。
<br />おせち作りのスケジュールや、必要な器具一式、保存方法や、
<br />詰め方の基本など、見ているだけでイメージが湧いて来ます。
<br />初心者の方にも、おすすめです。
<br />伝統のおせちでありながら、モダンなセンスでアレンジされていて
<br />ずっと大切に使い続けたい一冊です。
この時期になると、おせち料理の本が店頭に並ぶ。
<br />数々ある中でも、ひときわシンプルでモダンな有元さんのおせち料理。
<br />作者によると、何年も何年も作り続けて、毎年進化し続けているレシピなのだという。
<br />だからだろう、
<br />材料も手順も無駄なものがそぎ落とされて、すっきりしている。
<br />ただストイックなだけでなく、
<br />竜眼巻き(うずらのゆで卵を鶏肉で巻いたもの、切り口がきれい)やりんご羹のような
<br />いかにも子どもが喜びそうなものもある。
<br />たった25品。
<br />でも、ひとつも見落とせない絶妙なバランスのよさで選ばれた25品なのだ。
<br />そこが有元さんの真骨頂だと思う。
<br />器の選び方、盛り付けも、基本をしっかり押さえた上で、
<br />この人らしいアレンジの仕方が紹介されていて、料理意欲がかき立てられる。
<br />掲載されていたおせち作りの日程表も、大いに参考になった。
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おせちと言っても、堅苦しくなく料理の基本が学べる物ばかり。
<br />それを美しく晴れの日の料理に変身させてしまうのが、さすが有元葉子さんという感じ。
<br />一品ごとにそれにまつわるエピソードも書かれていて、有元家をのぞきこんでいるような気分になります。
<br />とは言っても、料理の手順はシンプルに書かれているから、日ごろから料理を作りなれた人でないとすぐにイメージはできないかも知れませんね。