著者のたがぎなおこさんの上京当時のエッセイです。<p>家族に反対されながらも意を決して上京。<br>でも上京の目的でもあったイラストの仕事は思うようにならないし、何とか生活しようにもわからないことばかり。<br>路線は複雑だし、容赦なく襲い掛かるキャッチセールス、お金もかかる…。<p>上京への決心や、著者の親、家族への想い。そして、初めて展覧会で自分の作品が世に出たときの気持ち。<br>なんだか泣けてしまいました。<p>人生ドラマをみた思いです。それをサラリと描いてしまえるたかぎさんはすごい人!
地方から上京してきた作者が、一人暮らしの東京で奮闘しながら、次第に東京に慣れていくという、イラスト付きエッセイ。<br>いわゆる“田舎者丸出し”な言動がすごく面白いです。それを隠さずに披露してしまうのところが、潔いですね。<br>作者の地道に努力して次第にそれが実っていく姿には、読んでいる方まで応援したくなります。<br>作者がすごく真っ直ぐに生きている人だからでしょうか。<br>そして作者の体験してきた苦労や寂しさは、自分が体験した出来事と重なり合い、共感させられるのです。<br>特に自分の年老いた親に見送られる時のあの辛さは・・・きっと誰しもが味わった事があるはず。読んでいて泣いちゃいましたよ。<br>今後もたまに読み返したいと思います。<br>上京経験がある無しにかかわらず、おすすめ。<br>心があったかくなる本です。
すごい勇気のある人生。うなずきながら読みました。大げさな表現かもしれないけれど手に入れることが出来てよかったです。