私はもと京都人で今は九州に住んでますが、著書が巻末にいうとおり、京都の中にいては気づかない京都独特の文化があるんですね。
<br />なんで九州には番茶がないんだろ、と思ってましたが、京都にしかなかったとは…
<br />今30〜40代の京都人にはドンピシャリで、KBS京都のCMは懐かしくて心が小躍りしてしまいました。
<br />ただページ数が少なく、コストパフォーマンスがちょっと悪いですね(しぶちん京都人)。
関東人の皆さんには、JR東海のCM「そうだ、京都、行こう。」のおかげか、非常に京都に幻想をお持ちの方が多いようです。
<br />しかし、この本に書かれている低い目線での京都もこれまた真実。すなわち、「いけず」をされたり、「餃子の王将」が京都人のソウルフードだったり、「この間の戦争=応仁の乱」だったり。それこそがまさに「ナマの京都」であります。
<br />この本を読んでから京都観光に来れば、旅が3割増しで楽しめると思います。
歴史があってのどかで平和なイメージがあるのに、犯罪発生率が実は日本一だって知っていましたか?、驚きました、関西人気質は大阪に近いのかなぁーと思いましたが、いえいえそうではありません。
<br />京都の実情は、そこで生まれ育った者にしか解りません。
<br />京都生まれの漫画家、グレゴリ青山先生がそれを詳しく教えてくれているのがこの1冊。アルバイトでのいびり経験記あり、お勧めの知られざるお土産紹介あり、笑いころげる事間違いなし、これであなたも今日から京都人です。