わたしは☆5つの作品のみ評をかいている。
<br />人様の汗の結晶にあーだこーだというわけなのだ。
<br />失礼だとおもう。だから、どうしてもこれはという
<br />本に出会うとき、小さな知識の底から湧き上がる
<br />きもちを ここにかいてみたい、
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<br />ターシャの庭はすばらしい。
<br />わたくしの家の庭なぞは、猫が歩くと20秒でとおりすぎる。
<br />
<br /> 多少うらやましすぎる。でも、こんなところで絵でも描いて
<br />日々すごせたらいいなーとおもう。偽らざるわたくしの気持ち
<br /> ぜひ、こころをひろく暖かくターシャの目の位置で
<br />この本と巡り逢ってほしい。
目に鮮やかな彩りの花々、大木の森、緑濃い牧場、夕日等、人の気配を感じない広々とした土地。
<br />そして古いけれど、暖かそうな素朴な屋敷。
<br />ファンタジーの世界にしか存在しないような風景をページを繰るごとに楽しめます。
<br />
<br />ターシャはどのページでもちょっと固い、生真面目そうな表情で登場します。
<br />この固さが本作の作為のなさを感じさせます。
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<br />四季の移り変わりもしっかり捉えています。
<br />その美しい風景には犬や家畜、子どもたちもほのぼのとした風情で登場します。
<br />更に生活の場面も、ちらほらと紹介されています。
<br />テーブル、バケツといったアンティークな家財やスローな食材の数々も登場します。
<br />私は風景よりむしろ、生活の一部分を写したページに惹き付けられました。
<br />本作を眺めるうちに、風景だけでなくターシャの生き方まで想像してしまいます。
<br />この写真集が素晴らしいのは、こういう想像の翼を羽ばたかせることのできる広がりです。
<br />
<br />この写真集はターシャの庭だけでなく、ターシャの生活を切り取った作品だと思います。
<br />私はこのターシャの生活まで見える本作の構成が好きです。
<br />値段もお高いのですが、お勧めの一冊です。
私は51歳独身子ども無し。
<br />
<br />一人で生きて行く事は既に決めてはいましたが、
<br />「いかに生きて行くか」が見つかりませんでした。
<br />
<br />たまたまネットカフェの「癒しの本コーナー」で
<br />この本と出会い、
<br />「これだ!」と思いました。
<br />
<br />私には絵本を書いて印税生活ができるような才能はないけれど、
<br />今携わっている仕事を少しがんばって、
<br />今使っているお金を少し節約して、
<br />貯めたお金で小さな庭園を造り
<br />大好きな動物達を一緒に
<br />生きて行く事はできるかもしれません。
<br />
<br />そんな希望を持たせてくれた本です。
<br />
<br />全ての写真は
<br />本当に絵本のようです。
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<br />植物も風景も手間を愛情をかければ
<br />その分だけ美しく成長して
<br />お返しをしてくれるんだなあと
<br />確信できる意義ある一冊です。
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<br />本当は現地に行って
<br />もっともっといろんな事を確かめたいのですが、
<br />当面はお金も時間もないので、
<br />DVDの早期発売を心から願います。