加瀬亮という俳優は決して美形ではないと思う。 <br />だが、彼がそこに立つだけで、 <br />本を開いてうつむくだけで、 <br />少し微笑むだけで、生まれる雰囲気がある。 <br /> <br />彼の生い立ち、彼の好きなもの、彼の考え方、彼の表情、 <br />この本に載っているのはそれらのほんの一部だけで、 <br />だから巻末の全作品集のラインナップを目にすると <br />もっと彼を見るために、この作品も見なければという気になる。 <br /> <br />2000円の価値は十二分にある一冊だと思います。