「ナマの京都」が「京都人」のガイドなのに対して、今回は普通のガイドブックには絶対に載らないような観光案内記事もあり、「京都という街」のガイドっぽいです。
<br />相変わらずの面白さですが、ページが少ないのも相変わらずです…
京都に沢山来る他府県の人たち。
<br />いつも「あほちゃうか」と見ていたが、この本はそんな「いけず」と呼ばれる京都人を書いた本。
<br />仰山腐るほど人が来る京都を、京都人は一番ええ所やって思うから住んでいる。
<br />その観光客に対し京都人は、「外面」であんじょうさばく。
<br />その内側をちょっと見せたのがこの本なので、京都に観光目的の人には夢を壊す要らない本やと思います。
<br />むしろ、京都人の方が、「わかる、わかる」と共通のネタで笑える。
<br />加えて、京都人を知りたい、京都人になりたい(?)なら、ちょっといいかもしれません。
<br />
88年の京都国体マスコットキャラ、「未来君」が
<br />案内する哀愁京都案内がすごくいい。なんというか、
<br />文明批評になっています。京都ならではのしぶちん、いけずと
<br />いった文化(?)がよくわかるし、この本全体に、失われつつある
<br />庶民的な京都のよさへの郷愁が漂っていると思いました。