灼眼のシャナ〈13〉 みんなこんな本を読んできた 灼眼のシャナ〈13〉
 
 
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灼眼のシャナ〈13〉 ( 高橋 弥七郎 )

11巻から始まった清秋祭を舞台とした物語が、一段落するのが13巻です。 <br />清秋祭最終日とその2ヶ月後までが、時間順ではなく、書かれています。 <br />本巻では派手なバトルも盛りだくさんですが、「子供の作り方」に関しての爆笑ネタもあ <br />ったりして、日常生活のほうも進展しています。 <br />そして、14巻以降での「仮装舞踏会」の活動を暗示して、次への期待も盛り上げています。 <br /> <br />本巻で初登場は、 <br />「翠翔」ストラトス、「獰暴の鞍」オロバス、レライエ、ロフォカレ、「懐刃」サブラク <br />人物ではないけれど宝具ヒラルダも本巻で初登場です。

やっとこさ、出たって感じです。 <br /> <br />前回のヒキでヤキモキしていたら、いきなり事件が終わった後になっていて少し驚きました。 ・・・ま、ちゃんと後でやってくれましたが。 <br /> <br />今回の目玉はなんといってもカラー絵にも選ばれたシャナちゃんの一言。 <br />「子供ってどうやって作るの?」 <br /> <br />主人公坂井悠二に兄弟ができると聞いて、ふと覚えた疑問。 <br />シャナちゃんはさっそく手当たりしだいに質問します。 <br />この質問にどう、答えるべきか。 <br />周囲の人間のパニックぶりがとても面白いです。 <br />そして極めつけ。なんで急にそんなことに疑問を覚えたのか、と色々質問される内に零しちゃった言葉。 <br /> <br />「悠二が夜中にゴソゴソしてた」 <br />「誤解をまねくような発言はやめてくれ!!」 <br /> <br />ああ、灼眼のシャナって、ラブコメでもあったんだなぁと思う瞬間でした。 <br />ラブコメの基本は <br />『間違ってはいないけど確実に誤解をまねく発言に主人公四苦八苦!』 <br />ですよねぇ。

12巻の良い意味でやきもきする終わりの後、13巻の頭から怒濤の勢いで前回の続きが開始されるのだとばかり思っていたのですが、これが違ったんです。 <br /><br />プロローグでバルマスケ側の様子が語られた後、話は悠二と貫太郎の、いわゆる男同士の語り合いというやつに移ります。<br /><br />この間前回の続きが気になって仕方がないのですが、これらの話が前にきているのには、前回の終わりからの出来事が、物語において重要な意味を持つのだということを、強調するためではないかと思われます。<br /><br />この出来事の後、まさに登場人物全員の立場や、事情が変化します。<br /><br />それは、はためから見れば小さな変化かもしれませんが、それぞれにとって乗り越えなければならない、とても大きな意味を持つ大事な変化なのでしょう。<br /><br />そういう意味でもこの13巻は、シリーズを通して特に重要な一冊なのではないでしょうか。

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