幼い子と家族や隣人たちとのふれあいを綴った作品。
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<br />ほのぼのとしたなかに、リアリティのかけらが感じられ、私はこの作品を愛読してきました。
<br />もう夏休みは終わりましたが、愛らしくユーモアのあるやりとりが魅力であることに変わりはないようです。
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<br />のんびりとしていて緻密な物語のなかで、主人公よつばの言葉遣いが気になってきました。
<br />非常に風変わりな日本語を喋るのですが、テレビや周りの若い人たちの影響を受けてきているようで、一巻のあたりでは時事的な単語はほとんど出てきませんでした。
<br />むしろ「おかまいもできませんが」のような古い言葉をアレンジして使い、新鮮な驚きを感じました。
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<br />この巻では「ビルゲイツ」「いやし」「ひげもじゃ」など新しめの言葉を使っているよつばを見ることが出来ますし、「しごと」に興味を示すようで、育っていることが伺えます。
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<br />やわらかい空気と一緒に成長しながら、ピタゴラスイッチも見るこどもの、よつばとはお勧めのマンガです。
第1巻収録の、第1話 「よつばとひっこし」で、よつばがこの町にやってきたのが、「 7月19日 」。
<br />そこから始まって、よつば とお隣の綾瀬家の夏休みの日常を日を追って、5巻かけて追いかけてきた、よつばとも、6巻で、ついに「 9月1日 」=新学期を迎えました。
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<br />だいたい、1巻で1週間ペースですね。
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<br /> これまでの、よつばとは、あずまさんの前作「あずまんが大王」での 『 高校に入学した天才小学生ちよちゃんと、榊ら高校のクラスメートの面々のかけあい 』 同様。
<br /> 『 天真爛漫な幼児パワー爆発のよつばと、とーちゃん・あさぎ・ふーから、周りの年長者らとの、ややちぐはぐな日常会話の面白さ 』をほのぼの愉しむスタイルを取ってました。
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<br /> 今回は 『 よつばが補助輪つきの自転車に乗って、牛乳を届けにふーかの学校へ、はじめてのお使いする。 』 話である 「よつばとはいたつ」 を初め、より ちっちゃい子の生態観察そのものに、視点の重心が移ってきたと思います。
<br /> この前の巻の「浮き輪をつけて海に入ったら、大波で転覆してビックリ」とか、この巻以後につづく、糸電話の話とか「あーちいさいときに、こんなのってあったよな」とか、そういう感覚です。
よつばとという漫画のすばらしさをあらためて感じました。
<br />この巻では本棚を作ってくれます。
<br />ジャンボさんはいい人です。
<br />なんといってもこの6巻の見所は、よつばがふーかちゃんの高校においしい牛乳を届けるお話が、最高です。
<br />やんだも再び登場するので、ぜひ手にとってよつばと!という作品のすばらしさをかんじてください。